2011年3月30日 (水)

岡本太郎展を参観して

今日参観した『生誕百年岡本太郎展』は、「岡本太郎といえば、大阪万博のシンボル『太陽の塔』そして『芸術は爆発だ』をはじめとしたインパクトに満ちた発言など二十世紀後半の日本において、もっともよく知られた芸術家のひとりといえるでしょう。一九九六年に没してからも、若い世代を中心に、再び彼に関心を持つ人々が増えてきています。…彼を再評価するには、彼の発した批判の矢を、私たち自身にも向けられたものとして正面から受け止めることが必要ではないでしょうか。岡本太郎の人生はまさに『対決』の連続でした。この度の展覧会は、{対決}をキーワードにか岡本太郎が立ち向かった相手を七つの章に分け、苦闘の中から生み出された一三〇点の作品を紹介します。」(案内書)との趣旨で開かれた。

「ピカソとの対決」「『きれい』な絵との対決」「『わび・さび』との対決」「『人間の進歩と調和』との対決」「戦争との対決」「消費社会との対決」「岡本太郎との対決」という七つのテーマに分けられ、絵画・彫刻・写真などが展示されていた。

絵画はやはりピカソの影響が強いと思う。岡本太郎の溢れる生命力を実感する。絵画よりも彫刻の方が、迫力があった。「座ることを拒否する椅子」という作品が面白かった。岡本太郎は、縄文文化に深く魅せられたということであるが、私には、「日本らしさ」というか「日本なるもの」があまり感じられなかった。パリで学び、「わび・さび」を否定しているのだから当然であろう。しかし、人間の持っている生命力というかエネルギーというものをまさに「爆発」させ、それを「美」にまで昇華させていることは事実である。参観者は、他の美術展と比較すると、若い人が多かった。

岡本太郎氏とは、岡本氏の両親である岡本一平・かの子夫妻と親交のあった中河与一先生と共に青森県古牧温泉に行ったことがある。懐かしい思い出である。その時の写真を掲載する。

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中河与一先生・岡本太郎氏と共に(昭和五十年ころ。青森県古牧温泉)

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岡本氏の作品の前で

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