2018年8月 1日 (水)

この頃詠みし歌

幼馴染みもすでに老婆となりにけりそしてその人もこの街を去る

 

菩提寺に参り来たれば墓ごとに色彩豊かに花咲き満てり

 

父母(ちちはは)の眠れる墓を水で浄め永久(とは)に安らかに眠りませと祈る

 

菩提寺のわが家の墓所へと歩み行き心静かになりにけるかも

 

暑き日にとんかつを食したくなりたれば御徒町へと向かふ炎天の下

 

つい先日いいねを押しし友一人孤独死せしと聞く悲しさよ

 

若き日にヒルティの幸福論を讀みにけり幸福な人間とならんがために

 

幸福といふ言の葉はわが胸に重くも響く軽くも響く

 

神の護りに生き行くことの有難さ今日も一日の仕事終へたり

 

驟雨来てわが身濡れたるを炎天の続きたる日々の喜びとする

 

サイバーセキュリティといふを学びたり科学の進歩は危険と裏腹

 

『朝日』と日共この二つこそ現代の大國賊と思ひゐるなり

 

英雄の如く振る舞ひ國汚す輩を亡ぼす天の火もがも

 

馬鹿な男の馬鹿な行動をテレビにて見つつ笑へりその愚かさを(山本太郎)

 

処刑命令出したる法相のその顔は女性ながらに凛々しく見ゆる

 

過去の事思ひ出されてならぬなり嫌な事なら尚更の事

 

転居せし幼馴染みと偶然にバスで出会ひて長話する

 

嵐来たり嵐去り行く夏の日はかくて過ぎ行く日の本の國

 

わが身一つこの日の本に生き行きて恙なきことを喜ぶ心

 

天津日嗣すめらみことの慈しみ深きみ顔を拝ろがみまつる

 

まことにも今に生きたまふ神なりとすめらみことを拝ろがみ思ふ

 

あづかれる宝にも似てと詠みたまひし皇后陛下の御歌尊し

 

神は確かに吾を導き給ふなりと信じつつ生くることの嬉しさ

 

神の護りと導きの中に日々(にちにち)を生き行くことの有難さかな

 

 

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2018年7月30日 (月)

生前に父母のことを詠みし歌

何事かを訴えんとする父上になすすべなきが悲しかりけり

 

父上が母の名呼びつつ苦しめる姿を見れば胸迫りくる

 

笑顔にてわが来たれるを喜びたまふ父の苦しみ少なきを祈る

 

われがそばに来たりしことをかすかにも感じたまへる父よいとしき

 

胸と背中さすれば父はやすらけき顔となりたることの嬉しさ

 

わが手をば両手で握り胸元に置きてやすらぐ父よ生きませ

 

発熱せし父の胸をばさすりつつ祈り言となへる病院の部屋

 

苦しめる父の枕辺に座してゐる吾は一人で祈るのみなり

 

強き雨降る日に父は発熱す心をこめて神に祈らむ

 

椅子よりぞ立ち上がりなば帰るなと我に言ひたまふ父あはれなり

 

われの手を胸に抱きて離さざる父の心に涙こぼれる

 

とことはの命を願ふは無理なれど父の手をとり生きませと祈る

 

生きることの尊さは信じてゐるなれど苦しむ父を見るにしのびず

 

父の声を振り切りて病室を出でて来ぬこの悲しみは何時まで続く

 

ベッドの上で呻吟したまふわが父を如何ともし難きこの辛さかも

 

母と飲む朝の紅茶はうまけれど父のゐまさぬことのさみしさ

 

反抗せし時期もあれども今はただ父母をいたはり過ごす日々

 

母上の丸くなりたる背(せな)撫ぜて長く生きませとただに祈れり

 

薄目開けて「よく来てくれたね」とのたまへる父の言葉に胸迫り来る

 

うめくごとく「一緒に帰らう」と言ひたまふ父の言葉に胸迫り来る

 

ベッドの上に苦しむ父に為す術のなきわれをこそ神よあはれめ

 

よく来たねと言はれし父の言の葉は心にしみてうれしかりけり

 

衰へし父と母とをなぐさめていたはりて生くるがわがつとめなる

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2018年7月 9日 (月)

この頃詠みし歌

厳かに運ばれ来たりしおろし蕎麦美味くなければ悲しみ深し

 

貧しくとも家狭くとも多くの子を育てし昔の親たちを思ふ

 

思ひ出す言葉は一つ「貧乏人の子沢山」二階俊博氏の正論を聞き

秋月正夫がステッキを持ち元気さうに楽屋より出で来しを見たる思ひ出

 

歌ひ終へし田谷力三がびっしょりと汗かきてゐるを楽屋にて見し

 

銀座の街で島田正吾と握手して芝居の台詞を言ひし思ひ出

 

変り行く街の姿を眺めつつ変はらざるものを尊ぶ心

 

頑張れよビルの狭間の一軒家 ベランダには白き衣類乾されて

 

 

遠き日に仮名遣ひの事で言ひ争ひし武川忠一氏も今は亡き人

 

炎天下床屋に行きて髪の毛を短く刈れば涼しかりけり

 

一切の苦厄を度すといふみ佛に祈り捧げて眠りにつかん

 

金平糖を食べて潤ふわが心糖分摂取は疲れを癒す

 

煙草のむな煙草のむなのご意見なれど我は一日五本のむなり

 

恐ろしき事件続けるこの頃は一人の部屋に落ち着かずゐる

 

力強き命と思ふこぼたれし家の跡に草萌え出でぬ

 

ひたすらにわが道を行く何事もありても我はわが道を行く

 

厳かに坐りゐるなる占ひ師明日の運命(さだめ)を誰か知るらん

 

大音声発する人の隣にて我は静かに相槌を打つ

 

老いと死のあまりに切なき現実を父母に見しこの十年に

 

父と母は戦中戦後を生き抜きて我と妹を育てたまへり

 

九十幾年生きたまひたる父母の遺影を拝む朝に夕べに

 

包み隠さず心のままを表白すること難きかもわがやまと歌

 

二人の友わが発言にあきれたのか寡黙となりぬ今日の会合

 

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2018年6月22日 (金)

この頃詠みし歌

 

わが父が迎へ火を焚く動画をば夢のごとくに今日見つるかも

 

松の緑皇国日本の彌榮を寿ぐ如く麗しきかな

 

皇居前の松の緑は皇國の永久の榮を寿ぐ如し

 

古き友と久方ぶりに酌み交はす酒は美味しも水道橋の夜

 

老夫婦の心やさしきもてなしに酌む酒美味し奈良の篠峯

 

わが苗字と響きの近き酒酌みて心たらへり奈良の篠峯

 

大皇居(おほみかど)の緑を眺め清々しこの平和なる日の本の國

 

大西郷の偉大なる生涯を偲びつつその大きなる軍服を仰ぐ(NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」』展)

 

孝明天皇の御宸翰の文字仰ぎ国難を祓ひたまへる御稜威を偲ぶ()

 

薩摩切子の青き光を見つめつつ維新回天の歴史を偲ぶ()

 

西郷像建立発起人は熊本城に籠城したる樺山資紀氏()

 

樺山資紀氏その曾孫との交流を懐かしみ思ふ上野の山で()

 

墨痕淋漓といふ言葉の通りなり敬天愛人と書かれし南洲の文字()

 

大空を雲が覆ひて東京は梅雨入りとなり町静かなり

 

夏となれば必ず出てくる油虫今年は二匹となりて動くも

 

殺生の罪を犯さざればゴキブリは家の中をば徘徊をする

 

佳き人の笑顔をわれの宝とし生きて行かなむこの現世(うしつよ)

 

窓の外に見ゆる高台緑濃き森には諏訪の神が鎮まる

 

荒海の中に浮かべる島国をただに護らす天地の神

 

みんなみの巖にぶつかる波の音今も確かにわが耳朶に鳴る(摩文仁の丘を思ひ出して)

 

讀まねばならぬ書籍が多く棚にあり命果てる前に讀み終へるべし

 

大空に日は輝けるこの朝(あした)われも新しき命燃え立つ

 

大らかに生きたしと思ひ今朝もまた空に輝く太陽を仰ぐ

健やかに生きゐることの喜びに大空仰ぐ朝のひと時

 

うどん食しこれで空腹は満たされぬ夕べほのかに生きる喜び

 

グーグーと腹は鳴れども就寝前は何も食べずにゐるがよろしき

 

神の像何と恐ろしき顔なるやしかと見つめればわが魂(たま)振ふ(『さゞれ石―佐々木誠の木彫展』)

 

銀座裏の小さき画廊に鎮座する木彫りの神像の強き霊力()

 

父母(ちちはは)との思ひ出はるか四條大橋のたもとの時計屋で時計買ひたり

 

きらきらと光り流れる宇治川の美しき景色は目裏(まなうら)にあり

 

神々の護りを祈るこの夜は静かに静かに梅雨の雨降る

 

都をば焼け野原とし多くの人を焼き殺したるおぞのアメリカ

 

凍れる土に斃れし同胞を思ひをればロシアを憎む心涌き来る

 

旅心来湧けるままにあちこちの旅行パンフレットを讀みてゐるなり

 

松明(たいまつ)持ち山を降り来る人の群れ異界からの使者の如しも

 

呑み終へて急な階段昇り行く静かにゆっくり息をひそめて

 

心臓が高鳴ることを怖れつつ静かにゆっくり階段昇る

 

会ふ人毎に三キロも痩せたと言ふことが近頃の我の喜び事ぞ

 

祖父は立派な愛国者孫はサヨクの宗教家ああ悲しくも悔しき現実

 

売り家どころか亡国の家となりにける三代目が継ぎし生長の家

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2018年6月 5日 (火)

昨日詠んだ「腰折れ歌」です

昨日詠んだ「腰折れ歌」です。

 

 

ホテル代も払はぬ國など相手とせず武力行使でやっつけてしまへ

 

核開発する金はあれどホテル代は支払へぬといふ悪辣な国

 

トランプと金正恩に振り回されぬ日本であるべしと強く祈れり

 

日本も核武装する以外に道なしと国民多数は思ひ知るべし

 

兄を殺し叔父を殺せしデブ男ホテル代さへ踏み倒さんとする

 

民を餓死させ核武装する野蛮国などと対話などあり得ぬと知れ

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2018年5月30日 (水)

この頃詠みし歌。

 

観音堂に拝礼をするわが父の姿は今も眼裏(まなうら)にあり

 

信仰心深き父母に恵まれて今の我あり有難きかな

 

鯉幟揚がることなき下町をさみしみにつつ窓を閉じたり

 

結婚を間近にしたる若者が生き生きと語ることのすがしさ

 

窓を開き五月の風をわが部屋に招き入れればすがしかりけり

 

静かなる靖国神社の広庭に初夏の光は明るく照らす

 

礼儀正しく我に対する青年と今日も楽しく物語りする

 

故郷は遠くにあらず七十一年暮らしてきたる千駄木の街

 

谷中根津千駄木の街の親しさよ毎日毎晩あちこちを歩く

 

五月の雨降りゐる街を急ぎ行く今日も忙しなきわが生活(たつき)かも

 

遠き世につくられし白磁今もなほ新しき光を放ちゐるなり(『宋磁』展)

 

置かれゐる白磁を長く見つめゐてわが魂は鎮まりてゆく()

 

遠く住む友よりの電話わが文を誉めてくれたることの嬉しさ

 

政治家の演説聴きつつ真実のこもりし言葉を探すひと時

 

スポーツマンシップといふ言葉何処かに吹き飛びし如し日本大學

 

監督コーチと若き選手の言の葉を聞き比べては溜息をつく

 

苦しき選択迫られし選手は訥々とまことの言葉を語りゐるなり

 

都の中の静かなる森に鎮まれる乃木のみ社を拝ろがみまつる

 

夕暮の乃木のみ社に参り来て心静かになりにけるかも

 

永年の同志が祭主をつとめゐる今日のみ祭りにつつしみて座す(楠公祭)

 

皆共に声を合せはて歌ひける『櫻井の訣別』の魂(たま)を打つ歌詞()

 

混迷の世であればこそみ祭りに集ひし今日はすがしかりけり()

 

花々の咲き盛りゐる菩提寺に参り来たれる初夏の午後かな

 

父母と妹が眠る墓磨くやすらかに眠りたまへと祈る心に

 

安らかに眠りたまへと祈りつつ墓石を磨く時すがすがし

 

初夏の日の菩提寺の庭に咲きにけるアジサイの花の青美しき

 

今日もまた友らの前でわが存念語りたりければ心やすらけし

 

校舎を照らす赤い夕陽を思ひ出す丘の上にありしわが母校かな

 

「赤い夕陽が校舎を染めて」舟木一夫の歌の懐かし

 

すでにして廃校となりしわが母校砂塵舞ひゐし丘の上の校舎

 

出て来ない固有名詞が多くなるこれを老化と言ふべかりけり

 

人の名前とっさに出て来ぬこと多くなりたることを悲しむべきや

 

 

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2018年5月18日 (金)

この頃詠みし歌

 

御先祖と父母の御霊に拝礼する朝の勤めを今日も終へたり

 

萎れんとする生け花に水注ぐ春の朝(あした)の静かなる時

 

ベランダに自生せし草に水注ぐ枯れること無きを祈る心で

 

大観の富嶽の絵をば仰ぎ見て大いなる力我に迫り来

 

父母が老と病と闘いし日々思ひ出すことの悲しさ

 

魂は永遠なりと信ずれど父母がこの世にゐまさぬはさみし

 

衣冠束帯の天照大神のお姿をはじめて見たり等伯の絵で(能登の旅)

 

不立文字禅宗の寺の御住職の楽しき話を喜びて聞く()

 

戦乱の世に建てられし寺々は砦の役目も果たせしと言ふ()

 

山道を登り行きなば古き寺に静かにおはす御仏の像()

 

忘れ得ぬ顔となりたり余命いくばくも無き老僧の法話聞きつつ()

 

古き寺の老いたる僧は訥々と佛の道を語りたまへり()

 

かしましき女性の声が聞こえ来ぬ山寺に一人佇みをれば()

 

能登の海白波立てて寄せ来るを一人眺むる旅の果たてに()

 

夕焼けを眺めてをれば遠くより吾を呼ぶ声を幻に聴く

 

初夏の陽の光優しく満ち満つる林の中を歩み行く幸

 

初夏の空晴れわたりたる上野山 巨木の新しき緑耀よふ

 

若葉する上野の山を歩み行き我の命も力湧き来る

 

上野山歩み行きなば鐘の声いにしへの如く聞こえ来るなり

 

若き命あまた斃れしみいくさのことを思へば胸迫るなり

 

ボールペンを握りつつ文を校正する時にわが存念を確かめてゐる

 

真面目なる友の面影浮かび来てもその生きざまを我は羨(とも)しむ

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2018年5月 1日 (火)

 この頃詠みし歌

 

一心にもの書きてゐる夜の更けに鳴り出せし電話の無遠慮な響き

 

春の空晴れわたりたりこれの世を生き行く我を寿ぐ如く

 

何としても安倍政権を倒すことそれのみに狂へる亡国野党

 

怒号怒声激しき国会こんな奴らが選良と言はるるは悲しかりけり

 

行く春を心のどかに過ごさなん窓より遠く花咲ける見ゆ

 

谷中銀座を歩み行きなば立ち呑み屋より知り人が我に手招きをする

 

ステーキを食して腹はふくれたれど財布の中身は薄くなりたり

 

お風呂場は丁寧に掃除するが良し今日もわが身を清めんがため

 

神の恵み仏の慈悲に守られて我は生き行くこの天地に

 

古き家が取り壊されてそこに住みゐし人々に再び会ふことはなし

 

幼き日よりの知り人少なくなりにけるわが町千駄木も変り行くかな

 

観音堂春の光に照らされて拝ろがむ人の幸呼ぶ如し

 

御仏の金色の尊顔仰ぎつつ心経誦するひと時ぞ良し

 

若き日の思ひ出多き神保町今も変らぬ姿嬉しき

 

JRといふ言葉はすでに定着し違和感の無きはよろしき事か

 

久遠の命を巻物の絵に描きたる横山大観の見事なる筆(『生誕一五〇年横山大観展』)

 

屈原と荊軻を描きし絵を見つつ横山大観の志を偲ぶ()

 

青葉若葉緑美しき上野山南洲像を仰ぐ嬉しさ(西郷南洲像清洗式)

 

入水しこれの世を去りし人を偲び縁(えにし)ある人々集ひたるかな

 

偲ぶ会より帰り来たりてあらためて西部邁氏の著書を讀みをり

 

天つ日は雲に隠れて見えねども見ゆるが如く拝ろがむ我は

 

日の御子の尊き御姿を拝ろがみぬわが部屋に飾る皇室カレンダー

 

夢の國より現実(うつつ)の世界に戻り来て空を仰げば春の夜の月

 

しばらくは見ることなきを悲しみぬ遥か彼方の大和三山

 

すれ違ふ人は外つ國の人多き銀座の街は今日も賑はふ

 

夢の中で寿司とラーメンを食しゐる我はまことに大食漢なり

 

去り行きし歳月の彼方に消え残る面影恋しく思ほゆるかも

 

中天に浮かぶ満月を仰ぎ見て我も爽やかに生きたしと思ふ

 

 

とことはに変はらぬ月光を身に浴びてとこしなへに生きるわが命かも

 

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2018年4月 9日 (月)

この頃詠みし歌

兄と叔父を殺せし男宗主国に行きて愛想を振りまきてゐる

 

我が髪を整へてくれる理髪師が我と同年であれば親しも

 

新芽吹く銀杏の巨木を仰ぎつつ我の命も燃え立たんとす

 

白き花瓶に白き薔薇あり春の朝

 

独善と自尊の心とは違ふぞと繰り返し自らに言ひ聞かせゐる

 

後水尾帝の力強き宸翰を拝しつつ朝廷圧迫の幕府を厭ふ(『寛永の雅 江戸の宮廷文化戸遠州・仁清・探幽』展参観)

 

忍の一字は強き御意志の発露なり 後水尾帝の宸翰謹しみて拝す()

 

ベートーベンの曲に励まされ掃除する春の朝(あした)の爽やかさかな

 

次第々々に新緑の葉が大きくなる銀杏の街路樹の命尊し

 

うら若き乙女が運び来たりけるうどんを食せば心楽しき

 

四月といふ明るき季節に今日もまた街を歩けば心楽しき

 

もっと父と語らひの時を持てば良かりしと思へど詮無し逝きたまひければ

 

咲き満ちし桜の花も散り果ててまた来年も咲き盛るを待つ

 

この国の季節の移りの美しさ春は桜木秋は紅葉

 

明るくも楽しく生きたまひしわが母を思ひ出すなり思ひ出すなり

 

懐かしき母の面影今日もまた浮かび来たりて悲しみの増す

 

新緑がややに増え来し春四月我も新たなる命を生きむ

 

明日もまた仕事に精出し過ごさむと思ひて寝床に入り行くなり

 

散り果てし桜の樹には若葉萌え命を誇るごとくに光る

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2018年3月30日 (金)

この頃詠みし歌

 

安倍総理よ辞めてくれるな耐えに耐えてこの難局を乗り越えてくれ

 

改竄も忖度もそんなことはどうでもいい亡国野党は滅びざるべからず

 

国会前で蠢く輩汚らはしき地獄の亡者のごとくに見ゆる

 

ともかくも今の野党に政権を握らせてはならぬと強く思ふも

 

わが叫びわが思ひをば表白すやまと歌にはなるもならぬも

 

憶良の歌讀みつつ思ふますらをは名をし立つべしとふるひ立つなり

 

汚れたる世を清め祓はんと立ちしますらをを偲ぶ春の夜

 

温かき春の夕べに遠つ世のますらをの歌をしみじみと讀む

 

街角に友と語らひ友を待つ麹町三丁目に春の風吹く

 

自転車に乗りたる友が来たりけり無事に着きたることのよろしさ

 

朝早く起き出でてビルの背後より出で来し太陽を拝ろがみまつる

 

母に手を引かれて歩む幼子を見つつ思へり亡き母のこと

 

門を閉じしお寺の前を通り行く日暮しの里の夜の静けさ

 

若き日の思ひ出の人は今は亡くその兄君と語り合ひをり

 

春の雨降り続く街に佇みてやがて来るなるバスを待ちをり

 

京の都に幾度か通ひしそのかみを思ひ出すなり春雨の夜

 

日の岡と百万遍といふ地名懐かしくも思ひ出さるる

 

若さとは良きものなりと思ふなり爽やかに語る青年を見て

 

明るくも語る青年の父君は我より年下と聞きて驚く

 

煙草吸ふなといふ世の中なれば自ずからマッチも少なくなりにけるかな

 

友どちの明るき笑顔を見て嬉し憂さ多き世を共に生きれば

 

遠き日の父の面影浮かび来て愈々悲し別れといふは

 

若き日の恋蘇へるこの頃に命の炎燃え立つ如し

 

気恥ずかしき思ひするなり七十を過ぎて相聞の歌を詠むとは

 

志篤き二人の友と共に酒酌み交はす団子坂下

 

菩提寺の先祖の墓を洗ひ清め拝ろがむ時の静かなる心

 

父母と共に来りし菩提寺に父母の墓拝まんと一人来たれり

 

空覆ふ枝垂れ桜を見上げたり日暮しの里の古き御寺で

 

日暮里の古き御寺の花の下弘法大師像拝ろがみまつる

 

多くの人が櫻を愛でつつ歩みゐる谷中霊園春盛りなり

 

光りあまねく御墓辺を照らす春の午後桜の花は咲き盛るなり(金玉均氏墓前祭)

 

上海でむごき最期を遂げにける人の御墓辺に今日集ひたり()

 

韓国の惨き歴史を偲びつつ金玉均氏の御墓辺に立つ()

 

無惨なる最期を遂げし志士の墓に友ら集へる晴れし春の日()

 

天つ日が輝き照らすベランダに立ちて眺むる春の千駄木

 

諏訪台の桜の花を遠望し春来たれるを喜びてをり

 

たまきはるわが命常に燃やしめて生きてゆくなりこの現世(うつしよ)

 

咲き盛る桜の花のたもとにぞ澤正の墓は屹立しゐる(谷中霊園)

 

櫻の花咲き満ちる苑に眠りゐる人々の御霊やすらへる如し()

 

慶喜公の御墓辺に来てこの国の大き維新の歴史を偲ぶ

 

徳川慶喜謹慎の建物に咲き盛る桜の花に歴史を偲ぶ

 

夕つ方根津の谷への下り来て酒房にやすらふひと時ぞ良し

 

父母(ちちはは)の遺影を仰ぎお休みと言ひてベッドに入る日々

 

坂下り神田川のほとりに来りなば満開の桜かがよひてゐる

 

満開の桜並木の下を行き命さきはふわが身なりけり

 

神田川川面に花びら浮かべつつ流れ行くなり春の夕暮れ

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