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2020年10月 8日 (木)

「神を祭る精神」「神ならがの心」を回復することが理想的な國家實現の基礎である。

わが國は三輪山信仰などの太古からの信仰が今日唯今も生きてゐる。それも現代生活と隔絶した地域で生きてゐるのではなく、今日唯今の生活の中に生きてゐる。これが日本伝統信仰の素晴らしさである。世界でも類ひ稀なことである。

 

武智功氏は、「万物に神が宿るという思いは、一神教に見られる人間が自然を支配するという考えとは異なり、地球問題を考える上で大切な思いである。自然を神と置き換えれば、現代人はまさに神をも恐れぬ存在になっているからである。この万物に神が宿るという思いは、また宗教上の対立による諸問題の解決に糸口を探ることや、多様な文化を尊重する気持ちの醸成などに貢献できる可能性もある。日本古来の考え方には、このほかにも個人より共同体を大切にするあり方をはじめとして、現代社会の問題を解決する多様にヒントが存在している」と論じてゐる。

 

神話の世界で、天照大神が行はれたと同じ祭祀「新嘗祭」を、今上陛下は今日も行はれてゐる。よその國では滅びてしまった「神話の世界」が、日本においては、仏教やキリスト教といった世界宗教が日本に入ってきた後も、そして、近代科學技術文明が入ってきた後も、<天皇の祭祀>として今も現實に生きてゐる。日本の國の素晴らしさはここにある。つまり<天皇の祭祀>は日本における「生きた神話」なのである。

 

わが國においては、神話と歴史は分かち難くつらなってゐる。「今即神代」が日本傳統信仰の根幹である。「高天原を地上へ」がわが國民の信仰的理想である。

 

日本おいては、これだけ科學技術が進歩し物質文明が豊かになってゐる今日においても、古代信仰・民族信仰が脈々と生きてをり、伊勢の神宮をはじめとした全國各地の神社で毎日のやうにお祭りが行はれてゐる。のみならず日本傳統信仰の祭り主であらせられる天皇はみ祭りを厳修され、國家の平安・國民の幸福・五穀の豊饒を神に祈り続けられてゐる。そしてその祭り主たる日本天皇は日本國家の中心者として君臨あそばされてゐる。

 

わが祖國日本は永遠の生命を保ちつつ革新を繰り返してきてゐる國である。これが世界に誇るべき日本の素晴らしさである。

 

今日の日本の危機を打開し救済するためには、「歴史に生きる神話」すなはち<天皇の祭祀>への回帰が大切である。具體的に言へば、政治権力を掌握した人のみならず我々國民一人一人が、天皇が神をお祭りになる御心を道義的倫理的規範としてならひ奉り、「神を祭る精神」「神ならがの心」を回復するといふことである。それが理想的な國家實現の基礎である。

 

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