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2020年7月13日 (月)

日本を立て直し國家を正しく保つためには、信仰共同體の祭祀主たる天皇の神聖権威を正しく回復しなければならない

わが日本は國家の本質と君主たる天皇の御本質が、建國以来、信仰的に厳然と確立している。これを法律的に言えば、不文法によって定まっているということである。故に成文憲法でそれを変革することはできないし、成文憲法は不文憲法(立國の基本)に反する規定をしてはならない。

しかるに、『現行占領憲法』では、前文で「主權が國民にあることを宣言し」、第一条には「主權の存する日本國民の総意に基づく」という規定がある。これを根拠にして「日本は君主制の國ではないと」する意見がある。これは有史以来の國體を根本から否定する論議であるが、こういう議論が起こり得るところに『現行憲法』の重大欠陥がある。

日本國の歴史と傳統すなわち不文法において、天皇中心の共同體を確立しているわが國で、成文憲法に共和制ともとれるような表現があるのは絶対に許されない。ゆえに『現行占領憲法』は否定されなければならない。

日本國の「統治の大權」は建國以来天皇にある。「天皇統治」とは、権力や武力によって人民を支配することではない。

天皇の統治大権とは、権力や武力による支配ではなく、祭祀と一體のものであり、天皇が神聖な信仰的権威によって統率し統一することである。ゆえに「萬世一系の天皇が日本を統治する」という表現が適切である。それは「天壌無窮の御神勅」の精神に立脚している。

日本國の素晴らしさは、古代に生成した天皇を祭祀主と仰ぐ祭祀國家が今日に至るまで解體したり断絶したりすることなく今日まで連綿として続いていることである。また、わが國は神話の時代のままに、高天原から天降られた天照大御神の「生みの御子」の使命を現身の形でそのまま受け継がれる天皇を現實に日本國の元首・君主と仰いでいることである。

わが日本國は崇高なる理想を持った「天皇を君主と仰ぐ神の國」なのである。しかるに、今日の日本は混迷の極に達している。このままで行けば亡國の淵に立たされる危険がある。

日本を立て直し國家を正しく保つためには、信仰共同體の祭祀主たる天皇の神聖権威を正しく回復しなければならない。

吉田松陰先生は、「安政の大獄」で処刑される直前、同囚の堀江克之助に与へた手紙の中で「天照の神勅に、『日嗣の隆えまさむこと、天壌と窮りなかるべし』と之あり候所、神勅相違なければ日本は未だ亡びず、日本未だ亡びざれば正気重ねて発生の時は必ずあるなり。唯今の時勢に頓着するは神勅を疑ふの罪軽からざるなり」と書かれた。

処刑の直前といふ絶望的状況にあっても、なほ、日本國體に対する絶対的信を保持せられた松陰先生に対し無上の尊敬の念を抱く。

今日、日本はまさに危機に瀕してゐる。しかし、神は必ず日本國と日本皇室を守り給ふ。『天壌無窮の神勅』に示されてゐるやうに、天照大御神の「生みの御子」であらせられる日本天皇がしろしめすわが日本國は永遠に不滅である。されば、現御神日本天皇の大御心を体し、日本伝統精神に回帰することによって、いかなる危機もこれを乗り切り、神國日本の真姿が回復すると確信する。

日本が神国であるといふことが文献上最も早く記されているのは、『日本書紀』巻九「神功皇后の条」である。そこには、「吾聞く。東に神国有り。日本と謂ふ。亦聖王有り。天皇と謂ふ。必ず其の国の神兵也」と記されている。

神国思想は、その後、文永・弘安の元寇という一大国家危機によって全国民的に燃え盛った。

そして北畠親房公の『神皇正統記』に巻頭に「大日本(おほやまと)者(は)神国(かみのくに)他。天祖(あまつみおや)はじめて基(もとゐ)をひらき、日神(ひのかみ)ながく統(とう)を伝(つた)へ給ふ。我(わが)国のみ此事あり。異朝(いてう)には其たぐひなし。此故に神国(かみのくに)と云(い)ふ也。神代(かみよ)には豊葦原千五百秋瑞穂(とよあしはらのちいほのあきのみづほの)国と云(い)ふ。天地開闢(てんちかいびやく)の初(はじめ)より此名(な)あり。天祖(あまつみおや)国常立尊(くにのとこたちのみこと)、陽神陰神(をがみめがみ)にさづけ給し勅(みことのり)にきこえたり。」と記されている。

北畠親房は『古事記』及び『日本書紀』冒頭の天地生成の神話まで遡って日本国が神国であることを論じた。また、日本が神国であるということは、日本国は神が護り給う国であるという事だけではなく、天つ神の生みの御子・現御神であらせられる日本天皇が統治したもう国であるということを明確に記している。

日本国は国家的危機に陥った時に、「神国思想」が燃え上がり、危機を打開して来た。そして神国思想は長く日本の道統として今日に至るまで伝えられてきている。従って、わが国の成文憲法には、日本国は神国であり、天皇の統治される国であるということが明確に書かれていなければならない。

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