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2020年7月31日 (金)

李登輝氏のご冥福を心より祈念します

李登輝台湾元総統が九十七歳で逝去された。心より哀悼の意を表します。何年か後、台湾が完全独立を達成したら、李登輝氏は「台湾独立の父」として顕彰されるであろう。

李登輝氏は、大正十二年(1923年)、日本統治下の台湾で生まれた。大東亜戦争中に台北高等学校を卒業し、京都帝国大学(現京都大学)農学部に進学した。そして、昭和十九年、学徒出陣により出征する。大阪師団に徴兵検査第一乙種合格で入隊し、台湾に一時帰って基礎訓練を終えた後日本に戻り、その後名古屋の高射砲部隊に陸軍少尉として配属され、終戦を名古屋で迎えた。

総統を退いてからは日本を計九回訪れている。一昨年年6月の沖縄訪問が最後になったという。来日時は日本語を使用した。生涯流暢な日本語を話し「21歳(昭和二十年)まで日本人だった」「難しいことは日本語で考える」と公言していたという。

ニュース番組で、東京到着する直前の飛行機の客席で、「やっとこさ日本に着いた」と言っておられるのを聞いた。完全なる日本語世代であられた。

こんなことを書いては失礼かもしれないが、李登輝氏は精神的には、日本人であられたと思う。戦後の台湾で、国民党の独裁恐怖政治と戦い、且、共産支那の侵略策謀と敢然と立ち向かった李登輝氏の精神的強靭さは、李登輝氏の「日本精神」によると思う。李登輝氏は新渡戸稲造を尊敬し、新渡戸の『武士道』に関する著書ものこされている。

李登輝氏のご冥福を心より祈念するとともに、台湾及び日本をお守りくださいと祈るものである。

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