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2020年7月30日 (木)

この頃詠みし歌


旅行きし福井のことなど思ひ出し一人過ごせる雷の鳴る夜

雷鳴を好みし友は今宵また健やかにしも過ごしゐるらん

長州のアームストロング砲が東叡山を破壊しつくしていくさ終りたり

彦根藩と尾張藩が先駆けとなりて攻め来し上野戦争

美人女将の隣にご主人がゐますとも何か楽しき街の居酒屋

皇室を否定してやまと歌は無けれども皇室を否定してやまと歌詠む人多し

神代より皇室と共にやまと歌がありしを知らぬわけでもなからうに

我が二十歳代の恩師の殆どはすでのこれの世を去りたまひたり

萩谷朴関良一窪田章一郎の各先生の面影浮かび来るなり

青木生子先生に我が発表の司会をしていただきしははるかなる昔

参道の上の青空を仰ぎなば太陽は神の光の如く眩し(明治神宮)

日本人の心が強く燃えさかりし明治の御代への憧れ強し(同)

若き日に同じ歌会で共に学びたる人は九十歳にて身罷りたまふ(橋本喜典先生)

テレビ画面に映りゐる女性知事この人を嫌ふ人多きを驚く

若き友がわが前に座して語りゐる命のさきはへ我に与へよ

あと三十年は若返りたしといふ愚かなる願ひを言ひて友と酒酌む

八路軍と抗日パルチザン今もなほわが國に牙を向けてゐるなり

海越えて攻め来る敵を撃破してアジアと日本を守りぬくべし

日本は揺れ動くアジアで今何処に立つか明確に自覚すべし

雨に光る宮居の森を人影少なき夕暮時に歩むすがしさ(根津神社)

大きな樹木見上げて立てばわが命もどっしりと宮居の庭に立つなり(同)

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