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2020年6月28日 (日)

北方領土奪還は、「日本を取りもどす」を謳い文句にして政権の座についた安倍総理がまず第一に実現すべき事である

平成三十一年(二〇一九年)「北方領土の日」の二月七日に開催された「北方領土返還要求国民大会」では、大会アピール(声明)の中に例年盛り込んできた「北方四島が不法に占拠され」との表現が使われなかった。

また安倍晋三総理は、一昨年の同大会での挨拶で使っていた「北方領土の帰属問題」との言葉も避けた。本年(令和二年)の「北方領土返還要求全国大会」でも言わなかった。

それどころか、本年の大会では、「北方四島における共同経済活動も着実に進んでいます。昨年、観光及びごみ処理の分野のパイロット・プロジェクトを実施しました。今後とも、地元の皆様の御意見をよくお聞きしながら、日露双方の法的立場を害することなく、事業化の実現に向けて精力的に取り組んでまいります」などと語った。

ロシアを刺激しないように配慮した挨拶である。ロシアが不法に侵略し占拠し続けているわが国固有の領土・北方領土を一日も早く日本に返還せよとロシアに強く求めるのがわが国政府の基本的立場であらねばならない。
そして安倍総理はそのことを「北方領土返還要求全国大会」において強く主張するべきなのである。

安倍総理は、「日露双方の法的立場を害することなく」などと挨拶の中で述べているが、不当に侵略し占拠し続けているロシアに北方領土における「法的立場」など全くない。

さらに安倍総理は、一昨年まで交渉の基本方針を「北方四島の帰属問題を解決して平和条約を締結する」と述べていたが、「北方四島」「固有の領土」という言葉も使わなくなった。

外交交渉は言うまでもなく相手のあることであるから、相手国の状況を見極め配慮することは必要ではあろう。しかし、わが國が基本的に譲れない主張や立場まで譲歩してはならない。

特に問題なのは、ロシアによる「第二次世界大戦の結果を日本が認めることが第一歩」というロシアの理不尽な主張を否定出来ないというのはあまりにも情けない。

「第二次世界大戦の結果」とは、ロシア軍が、日本が降伏した後も侵攻を続け我国の領土を占拠するのみならず、わが国の無抵抗の婦女子を強姦したという蛮行、そしてわが国の兵士・庶民をシベリアに連行し、苛酷な強制労働を課して、多くの罪のない日本人を死地に追いやったことである。そして南樺太全千島を侵略占拠したことである。

こんなことを「第二次世界大戦の結果」として、認めることなど出来はしない。わが日本がやるべきことはロシアの理不尽極まりない要求を粉砕することである。

北方領土奪還はまさに「失地回復」であり、戦後失われた「日本を取りもどす」ことである。「日本を取りもどす」を謳い文句にして政権の座についた安倍総理がまず第一に実現すべき事である。

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