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2019年6月25日 (火)

この頃詠みし歌

暗き空より降り来る雨に濡れ行けどわが雄心は強く保たむ

今朝見たる夢で怒声をはりあげし吾を憐れめ天地の神

死者たちの合唱の声の如きなり墓地に吹く風に鳴る木々の音

川渡り着きたる岸の草むらに小さき石佛ゐますうれしさ
 
憤怒の念激しかりせば端座して實相を思ふ朝(あした)なりけり

今日もまた命の限り生きにけり 大いなる御手に抱かれしまま

大江戸に攻め上り来し人の像其処此処にある東京の町
(上野に西郷像、九段坂に品川像、大山像、靖国神社に大村像、警察学校に川路像あるを思ひて詠める)

日の本の誇りとすべしマッカーサーの銅像がこの国に建たざりしこと

蒋介石像毛沢東像並びゐし台北・北京の町思ひ出す

埃まみれの毛沢東像を見上げたり文革終りし長江大橋で

次々と消えて行きたる『蒋公像』台湾独立の足音と共に

夜の空に雲流れゐて 降り来たる雨にうるほふわが心かな

なべて人はやがてこの世を去り行くにあくせく生くるは何のためぞも

虹といふ美しきものをしばらくは見ることもなし混濁の世に

ベランダに出づれば初夏の風が吹き命燃え立つ時は来にけり

後鳥羽帝の大御心をしのばむと参り来たれる城南の宮

歩み行く参道の森は美しく心清まる桃山御陵

大御歌思ひつゝ仰ぐ広き空 桃山御陵に参り来たりて

たまきはる命よみがへる思ひなり みささぎの上の大空を仰ぎ

耀ける日輪の下のみささぎに明治大帝ねむりまします

いにしへの大き帝(みかど)のみささぎの彼方に見ゆる伏見城かな(桓武天皇御陵)

みささぎへの道は静かに人も無し ただすめろぎの御稜威(みいつ)満ち満つ

冬の空青く広がる下に立つ城の姿は美しくもあるか

街中の大きみ寺に入り行けば聳え立ちゐる美しき塔

大いなるみ手に抱かれし心にてみ仏たちの前にたちをり

いにしへを恋ひ慕ひつゝ行く旅で神と仏に逢ふがうれしき

静かなる明石海峡を眺めつゝ萬葉人の歌口ずさむ

瀬戸内の海にそひつゝ行く列車友待つ町へ急ぎ走れり

君のため忠義尽せしもののふの像立ち並ぶ大石神社

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