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2019年6月10日 (月)

この頃詠みし歌

すめらみことに大いなる御稜威発現し外つ國大統領に向かひ立ちませり

 

日の御子に日の大神が天降り神々しくも御稜威発現す

 

清らけき靖國の宮に参り来て平和への祈りを捧げまつれり

 

思ひつめ祈りをこめて自裁せし友の笑顔は永久に消ゆるなし

 

静かにして清らなりけるみささぎを電飾せよと言ひし男が大阪市長とは

 

人の命のはかなさをあらためて実感す我より二歳年長の僧侶の訃報

 

笑顔絶やさぬ僧侶でありしが突然にこの世を去りしこの悲しさよ

 

人の恩人の厚意を忘れずに日々過ごすなり恵まれし身は

 

愚禿親鸞行者日蓮どちらとも乱世の民衆を救はんとせし

 

拷問し責め殺したる警察官が罰せられたりといふ事を聞かず

 

戦前の特高警察の暴虐が追及されることなきをいぶかる

 

出口日出麿小林多喜二は国賊ゆゑ虐殺されても廃人されても良しとは思はず

 

大本弾圧の指揮を執りたる警保局長が戦後法務大臣になりたる不思議さ

 

このやうな歌を作るはサヨクかと言はれても良し許し難ければ

 

わが部屋に我の他に生息するは油虫とは悲しかりけり

 

何事も柳に風と受け流し生きればよいものをさうはいかない

 

苦しみて長生きするよりあっといふ間にあの世に行くがよろしかりけり

 

安らかに眠りませと祈るなりこれの世を去りたまひたる父母の御霊

 

高き樹が真っ直ぐ青空に向かひ立つ父母の眠ります菩提寺の庭

 

父母と共に参り来し菩提寺で父母の眠れる御墓を拝す

 

新しき卒塔婆を供へ父母の御霊やすかれとたゞに祈れり

 

何十万もする腕時計を見てをれば店の奥より睨む店員

 

和光といふ店の名前とは裏腹に客を怪しみて睨む店員

 

嫌な感じといふ言の葉を思ひ出すこと多し未だ修行の足らざる我は

 

書き終へし原稿一本メールにて送りし後のやすらぐ心

 

み祭りを終へて出て来し神域は夕闇に包まれ静かなりけり

 

日本は美しき國とトランプは言ふその国を焼土とせしは一体どこの國

 

時計台といふラーメン屋がありたるを思ひ出しつつ銀座四丁目に立つ

 

實川延若が颯爽と銀座を歩みをりこの世を去りてもう幾歳ぞ

 

初夏の光に照らされにつつ無縁坂を下り来れは不忍池見ゆ

 

垂乳根の母の優しさ今にしもしみじみ思ふ一人生きる我

 

五十年来の同志(とも)の講演聞きにつつその元気さに驚きにけり(宮崎正弘氏)

 

様様の事がありたる人生生きて来て今宵はここに歌詠みてゐる

 

これからは幾年生きるか知らねども為すべきことはなさんとぞ思ふ

 

何か次第に世が根元から崩れゆくかと思ふことありむごき事件続き

 

國を憂へる心切々と語りゐる若き政治家はすがしかりけり

 

道をふさぎものを訴へる人々の群れの中を行くは厭はしきかな(議員会館前)

 

わが命華やぎてあれこれの世に生きん限りは生きゆかんとて

 

命華やぐ我にしあれば今宵また筆を握りて歌を詠むなり

 

岡本かの子ごときはなやぎはなけれども男として生きるはなやぎはあれ

 

古き物は壊され捨てられ新しき街となり行くをさみしみてをり

 

荷風の愛せし藪下通りがこぼたれると聞きて悲しきこの夕べかも

 

何処に行きても何をしてゐても時々に思ひ出すのは父母の事

 

もうこの世では逢へざる父母の懐かしく遺影仰げば胸迫るなり

 

訪ね来しキャンパスの新緑美しくここに學人々の幸せを思ふ

 

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