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2019年5月 3日 (金)

この頃詠みし歌

九条の会などと名乗りてこの国の守り揺るがす者共を討て

政治的スローガンの如き歌を詠むは致し方なきかこの頃の日本

賑はへる和光前で待ち合はせする人々は皆スマホ見てゐる

公文書館より眺むる皇居の森の清らかさ日の本の國は永久に滅びざるべし

伊勢の大神のみ前にみ足を進めたまふわが大君の老いませし姿

伊勢の大神の神前に進みたまふ大君の老いませるみ姿を手を合はせ拝す

新緑の鮮やかな上野の山の上西郷像は凛々しくぞ立つ

若き友の当選の報が続く夜我も嬉しく若返る如し

浦安の國となることを祈りたり二人の友の当選の報を聞き

十日間の連休などは嬉しくなしと日銭を稼ぐ人々は口々に言ふ

掃除機で床を清めるこの朝(あした)春の日は今日もうららかにして

再びは逢へざる人の歌を讀みその面影を偲ぶ夜かな

地震といふ大きな破壊が何時来るかビルの林立を眺めつつ思ふ

地下二階より階段を昇ればわが胸の動悸激しき春の昼下がり

ともかくもエレベーターとエスカレーターに頼るほかなき我の外出

生活の實感といふを歌に詠む文藝作品となるもならぬも

電話にて身勝手な言ひ分しゃべりまくる声を聞こえ来る長雨の夜

玉座より去りたまひゆく大君の御姿を拝する時のさみしさ

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