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2018年11月29日 (木)

この頃詠みし歌

白髪の老翁となりしわが友の笑顔は昔と変らざりけり

 

うどん食し天ぷら食し有難く今宵はこれで食事終へたり

 

香港のチムサーチョイといふ街懐かしく夜景は今も目に浮かぶなり

 

一国二制度などといふ事を結局は許さざりける共産支那政府

 

舎人ライナーの駅のホームで眺めたる虹の架け橋はスカイツリーの上

 

日暮里駅より歩み来たればわが好物の佃煮屋がありて喜ぶ

 

美味きラーメン食したけれど塩分が多いと言はれて我慢するなり

 

老夫婦が神の社(やしろ)に参る姿後より見て父母思ひ出す

 

己が身を労はりにつつ家路へと急ぐ夕べに秋の雨降る

 

千駄木の裏道行けば年老いし幼馴染みが道を掃きゐる

 

幼児が泣きじゃくりゐる自転車置き場それその母の大き叱り声

 

母と二人上野の山の落ち葉道踏みしめにつつ歩みし思ひ出

 

不忍通りはサイレンの音喧し日本医大病院が近くにありて

 

友達はげに美味さうに酒を呑む目の前にゐる我は切なし

 

逝きにける友の事を偲ぶ夜にして雨降り出だすさみしさにあり

 

世を去りし友と共にぞ訪ね行きし知床半島カムイワッカ湯の滝

 

「熊に注意」との看板の横に立ち写し絵を撮りし知床の旅

 

鷗外の若きの写真はイケメンでやがて禿頭となりにけるかも(「森鷗外記念館特別展・鴎外のうた日記展」参観)

 

独逸にて学びし人が日本へ帰り来たりて千駄木に住む()

 

汐見坂の上なる屋敷を観潮楼と名付けたる文豪鷗外を偲ぶ()

 

藪下通りを歩みつつこの道を歩みたる鷗外荷風を偲ぶ() 

 

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