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2018年8月28日 (火)

潮匡人氏による「風雲急を告げる東アジア情勢―日本はどう対処をすべきか」と題する講演の内容

六月二日に開催された『アジア問題懇話会』における評論家の潮匡人氏による「風雲急を告げる東アジア情勢日本はどう対処をすべきか」と題する講演の内容は次の通り。

 

「トランプ・金正恩会談がシンガポールで行われた。トランプは親しい友人を出迎えるような仕草。本日を以て最大限の圧力は消えたということか。『金正恩とはいい関係になった』とトランプははっきり言った。今後の悪影響を心配せざるを得ない。

 

『非核化の具体化が無ければ圧力は無くさない』と安倍は言ったが、あっさりと梯子を外された。『会談はプロセス』と言うトランプの発言も注目すべし。日本政府・官邸発の不可逆的核放棄の眼に見える成果が期待される可能性は今朝の時点でかなりしぼんでしまった。

 

また『去年のような軍事的緊張にはならない』という見方が広がっているが、そこは慎重に分析する必要がある。昨年末に名前が出ていた鼻字作戦。極めて楽観的な無謀な作戦と思っていたが、現時点で考えて、ブラッテイ作戦(鼻字作戦)が起こる可能性は高まっている。

 

金正恩は就任以後、父を支えてきた側近、叔父さんを殺害処刑した人物。中國・韓国などで見せた満面の笑み、生の表情・発言を我々はテレビなどで見た。気違いではないと多くの人は思ったであろう。合理性を持つ会話の成立する人物と思われるようになった。

 

ブラッテイ作戦は全面戦争になる恐れがあったので危険と言ったが、それとは正反対になってきた。抽象的合意にとどまるか、非核化のプロセスを具体的にどうやって進めと行くのか。抽象的曖昧な合意にとどまる。金正恩が今朝渡した国書で非核化にコミットしたとしても誠実に守るのか。これまで北朝鮮が合意を守ったことが一度でもあるのか。核放棄の合意も守られなかった。翌年核実験を行った。それでもブッシュ政権は甘い姿勢だった。

 

米朝会談がどう成立しても、北朝鮮がその合意を遵守履行する事はない。今後の北の出方によっては二回目の会談かキャンセルされ、より踏み込んだ表現が出る可能性あり。

 

金正恩の発言には一貫性・合理性あり。北はアメリカの出方を読み間違えた。今後もそういうことは起り得る。お互いに相手の出方を読み間違えて大きな戦争になり得る。臨界点ぎりぎりの関係が今日でも続いている。鼻血作戦の可能性が高まっている。

 

核弾頭が三十あるとすれば解体しなければならない。問題は北朝鮮が正直に申告するのか。多くの専門家が悲観的に見ている。全面的に軍事出動すると、何処を叩くかが問題。米軍が金正恩の位置情報を知ることができるようになった。ピンポイント爆撃のカードを取って実行する可能性は昨日までより今日からの方が高まっている。平和になるのか、本当にそうなのかと疑問に私は思っている。

 

イラクの時も、アズィーズはバチカンを訪れローマ教皇ヨハネ・パウロ2世と会談したことので戦争は起きないと言われていたが起きた。破局したら外交と言う手段では解決できなくなる。第二次朝鮮戦争が開始する可能性はある。ロナルドレーガンはすでに作戦地域に展開している」。

 

 

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