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2018年5月19日 (土)

伊吹文明第七十四代衆議院議長による講演内容

二月七日に開催された『躍進日本!春風の会』における伊吹文明第七十四代衆議院議長による講演内容は次の通り。

「今年は明治維新百五十年。アジアの多くの国が植民地になる中で、日本は植民地になるのを免れた。それには我々の先輩方の苦労があった。富国強兵を國の目標とした。日露戦争に勝ち、第一次大戦で漁夫の利を得た。列強の仲間入りをした。当時の若者は司馬遼太郎の言った『坂の上の雲』を夢見て頑張った。その後、日本は欧米列強の真似をし過ぎた。欧米と衝突して大東亜戦争に敗れた。そこが一区切り。我々の祖父祖母の世代はアメリカに追いつき追い越せと一生懸命生きてきた。

 

京都は爆撃の被害を受けなかった。しかし日本の全てが破壊された。戦後は、高度成長のプロセスを手に入れた。今の中国とよく似た状況。インフラが殆ど無い状況から立ち上がり、どんどんお金が入って来た。そのお金を使って作ったのが高速道路・新幹線・社会保障。

 

昭和の御代が終わり平成に入って高度成長のマイナス面が蔓延。平均寿命が九十歳近くになった。親爺の年金をあてにしてフリーターをしていけば生きていける。長生きすればお金がかかる。財政は当然赤字になる。賃金が高くなる。これだけ行き届いた國はそれだけ経費がかかる。日本は労働生産性が非常低い。全体として底上げは出来たが、恩恵を受ける人の格差が出来た。

 

賃金の安いところに工場を持って行くことが出来る企業はどんどん海外に出て行っている。大企業は儲かるから日経平均は上がる。資材は海外で調達。農業や地方の伝統産業は大変。

 

日本は少し曲がり角に来ている。明治維新から七十年と敗戦から七十年で行き詰って来た。この次の七十年は何を『坂の上の雲』として生きて行くべきかを政治家は考えねばならない。日本本来のものを取りもどさねばならない。人間的なものを取りもどさないと次の七十年はうまくいかないのではないか。

 

いわゆる先進国家は自由民主体制で動いている。民主生徒は国民一人一人が物事を決める権利を持っている。主権者が真剣でないと民主制はポヒュリズム・衆愚政治になる。民主制度をどう動かせばいいかが問題。自由とは何をしてもいいというわけではない。池田潔氏は『自由と規律』という本を書き、『規律が無ければ自由はない』と言った。日本人は矜持を確立せねばならない」。

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