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2017年12月 8日 (金)

村井友秀東京国際大学国際戦略研究所教授による「中国の覇権野望に直面して―国際紛争の理論と現実」と題する講演内容

九月二日に開催された『アジア問題懇話会』における村井友秀東京国際大学国際戦略研究所教授による「中国の覇権野望に直面して国際紛争の理論と現実」と題する講演内容は次の通り。

 

「国際政治・国際関係論は戦争を起こさないようにするのが目的の学問。そのために戰爭のメカニズムを理解するのが一番大事。

 

来週沖縄で講演する。『戦争』という言葉を使うと、『沖縄タイムス』が批判する。安全保障は人間にとって空気のようなもの。自分が空気があって生活できるのが分かるのは、空気が無くなった時。平和だから日常生活ができる。

 

戦争をする國はどういう国か。①軍事政権②独裁政権③民族主義④構造的暴力⑤戰爭のコストが小さい國。①は軍人が政策を決める。②は何処の国も、政治は国民の同意によって支えられると同時に、国民を強制する。独裁国家は強制のみによって支えられている。強制力(軍と警察)は独裁政権が国民を叩く鞭。国民にとっては迷惑。政権を強化すると国民の同意が減ることを解決する方法は外敵を作ること。外から国を守らねばならない・外敵から攻撃ということを口実に、強制力を強化する。北朝鮮はその典型。

 

イスラム教は喜んで自爆する。だから戰爭をする下地ができる。百五十万人が死んだ北朝鮮の飢餓は、人命に対する意識を希薄化させた。戦争をしたくない最大の理由は人が沢山死ぬから。しかし、色々な理由で人が沢山死ぬ國は反戦意識は高くない。

 

戦争のコストが高い所は戦争ができない。都市化・対外依存度・少子化が三つのコスト。農村は物流が止っても自給自足で生きていける。都市はそれが出来ない。ベトナム空爆の責任者カーチス・ルメイは東京大空襲の指揮者。戦争に勝つとは損害許容限度を超える前に戦争目的を達成すること。ベトナム戦争では三四〇万人のベトナム人が死んだ。日本は三百万人が死んだ。三百万人は限度を超えた。日本は損害に耐えられるまで戦った。だから強かった。

 

北朝鮮の少子化は進んでいる。北朝鮮はチキンゲームをやっている。madmanは合理的判断はしない。トランプは何をやるかわからないと金正恩は知っている。

 

鄧小平は中央軍事委員長。胡耀邦よりも偉かった。党のトップよりも軍のトップの方が偉い。中国は兵営国家。軍と政治家が一体化している。中国はシーレーンを守れない。戦争になったら中国はGDPの三割を失う。ロシアは中国を助けない。ロシアは中国に攻め込む。中国も少子化が進んでいる。少子化は中共の政策であった。今の中国に人海戦術は無理。

 

中国は国連が一致して北朝鮮に制裁を加えることに反対。中国が北朝鮮を支援しているから国連の経済制裁は効かない。中国は北朝鮮を丸抱えしている。自分の領土と思っている。中国は朝鮮が統一して反中国国家になるのが怖い。中国の庇護の中に北朝鮮はある。北朝鮮は中国の利益の範囲内でやっている。

 

戦争にならないのはアメリカにとって大した問題ではないから。イラクに対してやったように北朝鮮に攻め込むことはない。だから数百人の部隊で実行できる斬首作戦を考えている。

 

何かあったら一番先に北朝鮮に入るのは中国軍。金正恩を排除し親中国政権を作る。傀儡政権の頭を変え、核開発を止めさせる。

 

日本が軍拡すると中国も軍拡する。軍拡競争をしている間は戦争にならない。中国は同盟を信じない。中国は尖閣を攻めてもアメリカは出て来ないと思っている。日米同盟だけでなく、日本の軍事力を強化すべし。

 

『日本には漢奸が多い』と中国の工作員は言った。そういう漢奸とされる人たちは『自分は日本のためにやっている』と信じて中国のためにやっている。

 

中国は自分の不利益にならないことはやらない。ロシアは中国に対してかなり危機感を持っている。ロシアの経済状態は悪いし、軍事力も中国の増強度に比べると弱い。ロシアの軍事力は世界第二位だがGDPは韓国並み。中国は党も軍もほとんど皆賄賂をもらっている。汚職で誰でも逮捕できる。スターリンは将軍を粛清した時、佐官級を昇進させたので、軍は反発しなかった」。

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