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2017年12月 1日 (金)

共産主義は自由を圧殺する

レーニンは、「プロレタリア独裁とは、直接に暴力に依拠し、どんな法律にも束縛されない権力のことである。プロれタリアートの革命的独裁とは、ブルジョアジーに対するプロレタリアートの暴力によって戦いとられ支持されるところのどんな法律にも束縛されない権力でもある」と論じた。

 

これが共産主義革命思想の根幹なのである。共産党は、「リベラル」どころか「自由」とは圧殺する政党であることは明白である。人間が本来的に享受すべき「自由」を圧殺する思想・システムが共産主義なのである。法の支配も三権分立も立憲政治も根底から否定されるのだ。

 

共産主義集団の指導者、共産主義国家の独裁者が、反対者に対して苛酷にして残虐なる弾圧・粛清を行ってきているのは、かかる理論に基づくのである。習近平も金正恩もその典型である。

 

共産主義は「平等」を求めるという。平等の社會を実現するためには、暴力を厭わないし、人間の自由も圧殺する。従って、「自由」と「平等」は相矛盾する。ゲーテは、「平等と自由を共に約束する立法者は、夢みる空想家であるか、それともペテン師である」と言った。共産主義と自由は最初から理念的に無縁なのである。

 

向坂逸郎氏は、「社会主義社会は、むろん計画社会である。しかし、封建社会と違っているのは国民が生産手段を社会の所有にして、意識して計画的に運営するという点である。国民によって選ばれた中央機関によって計画される、組織された社会である」(『資本論入門』)と論じている。

 

旧ソ連も共産支那も北朝鮮も「国民によって選ばれた中央機関」によって計画され組織された社会ではない。第一まともな選挙制度が無い。共産党幹部が組織し統制する権力機関・官僚によって動かされる社会が社会主義社会である。

 

それは、強力なる官僚国家であり、一党独裁の統制社会である。そして権力の移動は選挙ではなく、暴力・テロ・粛清によって行われる。国民の自由は圧殺される。しかも共産主義が目指すところの「平等」もまったく実現しない。一部の党幹部が肥え太り、富裕階層を形成している。これが共産国家の実態である。

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