« 村井友秀東京国際大学国際戦略研究所教授による「中国の覇権野望に直面して―国際紛争の理論と現実」と題する講演内容 | トップページ | 神社神道は共同体としての國家・國民の精神的基盤である »

2017年12月10日 (日)

千駄木庵日乗十二月九日

午前は、諸事。

午後二時より、靖国神社境内の靖国会館にて、日本学協会主催『第七回日本学講座』開催。永江太郎氏が主催者挨拶。明治神宮武道場至誠館館長・荒谷卓氏が「生成思想と武士道-世界を創造する精神文化―」と題して講演。

 

昨年十二月九日午後二時より、靖国神社境内の靖国会館にて、十二月九日に開催された日本学協会主催『第七回日本学講座』における明治神宮武道場至誠館館長・荒谷卓氏による「生成思想と武士道-世界を創造する精神文化」と題する講演内容は次の通り。

 

 

 

「自衛隊に三十年近くいた。ブッシュ大統領が九・一一に際してテロとの戦いを宣言。アメリカの軍事に対する考え方が根本的に変わった。軍事に関する教科書が書きなおされた。富の不平等な配分、特に物を持つ者と持たない者との格差を生じる。グローバル化に取り残される国家が生まれる。国家が主役ではなく、法人企業と個人が主体。今は中間層がいない。富める者と貧しい者しかいない。

 

 

 

軍事作戦は、攻撃と防御の戦略的概念が根本。今は安定化作戦。同じ力ではなく圧倒的な力の差によって社会秩序の安定化する。ペリーが来日する時の『航海日誌』に『日本が価値のある産物を有しながら鎖国する権利はない。日本が譲歩しないなら武力によって開放すべきだ』と書いた。日本文化の価値觀はそういうところにはない。このような目的と価値観で軍事作戦に参加するのはノー。私の価値観と異なる。新自由主義の資本主義は、非合理的ろ情緒的生活の全てを解体する。経済外的規範から成る共同体の慣習は資本主義の規律とは相反する。私は経済成長=幸福とは考えていない。

 

 

 

個人の権利の法的規定は家族の中で政争が始まる。個人の権利の主張から万民の幸福は出て来ない。正しい文化伝統の価値観を守っていきたい。

 

 

 

戦争は極めて合理的考え方から成り立つ。合理性で武器の進歩がある。武道は世界的普遍性がある。神道の祭祀では籬(ひもろぎ)を立てる。常緑樹はその土地の神をお呼びする。ロシアで行われたセミナーの祭典の時、神職が『かけまくも畏きキリストの大神』という祝詞を相乗した。参加者は感動した。それぞれの参加者の信仰の取り持ちをするのが神道。自分自身を構築するのが武士道。フランスの柔道人は日本より多い。日本人に感謝の心を持っている。明治神宮の参拝者の半分は外国人。日本の神はきこしめす神、みそなわす神、見てくれる・知ってくれる神。日本の神は受容の神。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。マーシャルアーツ(注・martial arts。日本語の『武芸』を英訳した言葉。文字通り、『武の』【martial】『芸』【arts】のことを指す。これが転じて、レスリング、ボクシングといった西洋文化に根を持つ術技体系以外の拳法、格闘技全般を指す言葉として用いられる)は相手を殺す、傷つけることが目的。日本の武士道はそうではない。活人剣。合気道然り。全体として生命体意識に目覚める。他者に対する自己犠牲を日本武人は体現している。日本武道は従属ではなく主体性。殺傷ではなく創造。結果よりプロセス。戦い方自体に文化がある。道義があるから戦う。結果は問わない。道義を体現して戦う。武道は型・形態から入る。型の継承と維持は大変大事。古いものを継承すると新しいものが創造されていく。伊勢の神宮の式年遷宮、皇位継承と同じ。われわれは宇宙の一部、自然の一部。自分の中を探求すると宇宙と共通するものがある。自分の中に宇宙の原理が働いている。包容同化して、勝った者が負けたものをお祭りする。お互いの尊厳を認める。平らけく和するのが平和。お社に集まるから社会と言う。共同体の原理」。

 

 

 

帰宅後は、資料の整理など。

|

« 村井友秀東京国際大学国際戦略研究所教授による「中国の覇権野望に直面して―国際紛争の理論と現実」と題する講演内容 | トップページ | 神社神道は共同体としての國家・國民の精神的基盤である »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/66141087

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗十二月九日:

« 村井友秀東京国際大学国際戦略研究所教授による「中国の覇権野望に直面して―国際紛争の理論と現実」と題する講演内容 | トップページ | 神社神道は共同体としての國家・國民の精神的基盤である »