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2017年8月21日 (月)

金田秀昭氏(岡崎研究所理事・元海将)による「習政権下の中国の海洋覇権戦略」と題する講演内容

五月十三日に開催された『アジア問題懇話会』における金田秀昭氏(岡崎研究所理事・元海将)による「習政権下の中国の海洋覇権戦略」と題する講演内容は次の通り。

「昨年十月からイージス艦は日本海にずっといる。脅威の水準は上がっている。海洋については後発的な國。中国は海洋への関心は低かった。中国には列強から海洋領域を簒奪されたという特別な思いがある。改革開放で力が付き、ナショナリズムが高揚して来た。富国強兵の道は海洋にありという考えがある。中国を盟主とする大中華共栄圏を作ろうとしている。インド・中近東・東南アジア・中央アジア・沿海州を合わせたもの。朝鮮は入っているが日本は入っていない。日本は大中華共栄圏には入らない。日本は單一民族・單一言語国家である。そして国際社会で大きい影響力を持っている。だから日本は一つの文明である。

 

中国はソ連との国境の三十万の守備隊を退かせた。ロシアとの関係も良くなった。エネルギーのはけ口が海に向かい、海洋進出。中国の国家海洋戦略は二十年周期で変わる。国家海洋局を作った。この二十年間失敗の経緯があって、成功していない。鄧小平時代は海洋戦略をうまくやった。『中華マハニズム』(注・中国近代海軍の父と言われる劉華清が、中国海軍にA.T.マハンの理論を移植させる形で生み出した中国流のマハニズム戦略の事)の戦略が行われている。一帯一路も然り。真珠の首飾りと言われる。南シナ海が戦略の基地になっている。バシー海峡を自由に中国艦隊が通れば、太平洋に出て行く。バシー海峡を守るのは台湾。アメリカは大きな島国。海洋国家の道を歩んで来た。

 

中国は大陸国家。『防災・防衛・防犯』が大切と小池知事は言っている。どこの国も徴兵は難しい。軍は技術者集団になっている。そして体力が必要。安倍首相の憲法提案はどういうものか。戦術的に加憲という方向性を見せ、形の上で、公明・維新の会の二党が乗ってくれる話にした。一項、二項をそのままにして三項に自衛隊を書くことなどできるわけがない。自民党の『草案』に国防軍が明記されている。『国家安全基本法』を議論すべし。妙な形で筋道が立てられてしまったと思う」。

 

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