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2017年7月27日 (木)

政治家の質の劣化について

政治家の質の低下とか劣化ということがよく言われますが、私も同感です。またどうしたわけか、最近は政治家を長くやると人相が悪くなるようです。個人名を出して恐縮ですが、菅直人氏は若い頃はもっと人相が良かった、いわゆるイケメンであったと思います。大体、私と思想的立場を異にする政治家は人相が悪いようです。

 

今の政治家の中に、歌を詠み、書を書く人はあまり多くはないと思います。吉田茂氏は、書も書きましたし、何と漢詩も作りました。岸信介氏の書はまさに書家並のうまさでした。私は岸氏の「信は萬事の本と為る」と書かれた色紙を持っております。

 

以前あるところで、海部俊樹元総理の色紙を見ましたが、書かない方が良いと思う位の字でした。私に言わせれば小学生の習字作品の方がまだ良いと思いました。それでも政治家は頼まれれば色紙を書かねばならないのでしょう。

 

ともかく、昔は、政界に限らず、財界・学界・文壇・芸能界などあらゆる分野において、風格と威厳のある人が多かったと思います。俳優・歌手でいえば、嵐寛寿郎・大河内伝次郎・月形龍之介・島田正吾・辰巳柳太郎・田谷力三・東海林太郎・藤山一郎・伊藤久男・松島詩子・渡辺はま子といった人々はみんな風格がありました。深みもありました。今はこういう人はいません。(私の好きな俳優と歌手を書いただけというお叱りを受けるかもしれませんが)

 

海部俊樹は、「朝日新聞」七月二十六日号で、今上陛下の即位の大礼の時のことを得意げに話し、「宮内庁からは、皇族と同じ『衣冠束帯』を着るよう求められたが、僕は『この時代にそれはないでしょう』と反対し、燕尾服で参加した。天皇、皇后両陛下より一段低い中庭の玉砂利の上で待ち、呼ばれてから殿上に上がって来るようにも言われたが、僕はこれも断り、最初から殿上にいることにこだわった」「宮内庁は、田中義一首相時代の昭和天皇即位の礼にならおうとした。しかし、今の陛下の即位の礼は、戦後の新憲法の下で初めて国事行為として行われるものだった。各国の国王や大統領らが臨席する中、日本が戦前と違う国民主権の民主主義国家であることを示そうと、僕なりに精いっぱいの努力した」などと語りました。

 

伝統を守ることを拒否し、畏れ多くも天皇陛下と総理大臣が対等であるかのごとき考えを披歴し、さらに、アメリカからの押し付け憲法を遵守する姿勢を示しています。

 

この海部の発言については、機会を改めて批判したいと思います。小沢一郎は、海部俊樹を「軽くてパー」と言いましたが、今回のこの発言を讀んでまさにその通りと実感しました。

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