« 千駄木庵日乗五月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月二日 »

2017年5月 2日 (火)

金正恩の暴虐とベルジャーエフの言葉

ベルジャーエフ(ロシアの哲学者。反共産主義者。神秘主義に基づき文化や歴史の問題を論じた。十月革命後にパリに亡命)という思想家は次のように論じています。

 

「生活に充満している生存競争は恐怖を前提としている。…人間はある関係において非常に勇敢でありうるが、他の関係においては憶病になることがある。例えば戦争では勇敢であるのに、自分の細君には臆病であったりする。人間は死もこれを恐れない英雄でありうるかと思えば、ねずみ、毛虫、または伝染病をこわがったりする。思想の戦いでは勇気があるのに、物質的困窮を怖れたりする。肉体的には非常な力をもっていながら、道徳的には微力な人間がいる、またその反対の人もある。…人間の生活における無数の暴力行為や残虐なことは恐怖によって生み出される。暴力は恐怖の源泉である。…最も恐るべき人間は恐怖に憑かれている人々である。恐怖は破壊作用をする」(『神と人間の実存的弁証法』)と論じている。

 

金正恩は叔父の張成沢と共産支那が結託して、自分を除去し、金正男を擁立しようとしているという恐怖があって、張成沢と金正男を殺したと言われている。ミサイル発射や核実験も、アメリカに攻撃されるのを恐れてのことであろう。ベルジャーエフの言っていることは正しいと思う。

 

金正恩の恐怖心・猜疑心が無くならないかぎり彼の暴発を抑えることはできない。北朝鮮の核攻撃の脅威をなくすためには、「制裁決議」とか「厳重抗議」を何回繰り返しても無駄である。北朝鮮の核戦力を無力化できる先制攻撃能力を日本自身が持たなければならない。

|

« 千駄木庵日乗五月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月二日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/65223592

この記事へのトラックバック一覧です: 金正恩の暴虐とベルジャーエフの言葉:

« 千駄木庵日乗五月一日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月二日 »