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2016年12月29日 (木)

この頃詠みし歌

 

筑紫の国のまほろばへの旅を思ひ出す大伴旅人の歌を讀みつつ

 

和やかに握手を交はせど奪はれし領土帰るは未だはるけし

 

佐賀の國の友より贈られし烏賊の味 心にしみてよろしかりけり

 

ずっしりと重き花瓶を捧げ持ち父の霊前に供へまつれり

 

故郷は今此処にあり住み続け七十年となる千駄木の町

 

空に昇る旭日の光を身に浴びて命の力湧き来たるなり

 

葉の散りし銀杏の巨木やがて来る春の日までは恙なくあれ

 

冬の夜の街を歩いてゐる我を酒場の灯りが誘ひゐるなり

 

小さくなりし角栄邸の前を通りわが乗るバスは椿山荘に着く

 

栄枯盛衰は世の常なりと思ひつつ目白台の街を眺め行くかな

 

如何に慰め如何に語らひ過ごしても母のさみしさ癒すすべ無し

 

遠くより呼ぶ声のする夜の更けに我は一人でもの書きてゐる

 

言の葉の美しきしらべにわが心鎮まりて来ぬ佳き歌を讀み

 

素晴らしき歌讀みて後やすらかな心となりて眠りにつかむ

 

大君も民草も共に歌を詠む尊き國柄を護り行くべし

 

すめろぎのやさしき笑みのその奥に強き御意思あり有難きかな

 

天皇は神聖にして侵すべからず この条文の何と畏き

 

天皇に人権無しと声高に叫ぶ政治家の醜きその顔

 

現御神日本天皇を貶めて止まざる男を許さうべしや

 

先帝陛下を貶めて恥じざる政治家は疾()く政界から去りて行くべし

 

今は消えし古き町名の懐かしさ宮永町逢染橋に池之端七軒町

 

佳き人の住みゐし湯島新花町何と懐かしき響きなるかも

 

坂の名は今も変らず残りをり湯島中坂切通坂

 

去り行きし友が幾人かゐることをさみしみにつつ一人酒酌む

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