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2016年11月28日 (月)

『加瀬英明先生講演会』における「歴史転換点を読み取る」と題する講演内容

七月二十一日に開催された『加瀬英明先生講演会』における「歴史転換点を読み取る」と題する加瀬英明氏の講演内容は次の通り。

「私の父加瀬俊一は、外務省北米課長として、日米交渉を指揮した。昭和二十年十月、私が疎開先から帰京すると、東京は一面の焼野原だった。信濃町に父が祖母と住んでいた。父は、総司令部との交渉で忙しくしていた。私は国民学校三年生だった。

 

父は、九月二日に連合国軍の戦艦ミズーリ上で行われた降伏文書調印式に、重光葵外相の随員として赴いた。マッカーサーが傲然として立っていた。父は当時四十二歳。東久邇宮成彦王が総理で、午前三時に全権団全員が総理官邸に集合。水杯をして出発。伊能忠敬を祖先に持つ祖母は、降伏調印式に赴く父に『ここに坐れ』と言って父を正座させ、『降伏の使いになるために育てたのではない。家の恥だから行くな』と言った。父が母にいくら説明しても許さない。

 

私は父に『どういう思いで降伏調印式に立ったのか』と聞いた。父は『戦争には敗れだが、日本は数百年間奴隷になっていたアジア民族を解放した。戦争に勝ったという思いで立った』と言った。重光全権も同じ思いで甲板に踏んだ筈だ。父は燕尾服にシルクハット。梅津参謀総長は略服を着た。重光全権は天皇陛下のお使いとして艦上に立った。私は、ミズーリ艦上に立った時の父の思いを自分の思いとして今日までやって来た。

 

ドナルド・トランプが共和党の大統領候補に指名された。日本の外務省はヒラリーが勝利すると言っている。自衛隊の心ある人は、トランプの勝利を祈っている。ヒラリーのアメリカにおけるイメージは舛添と同じ。嘘つき、金にキタナイというイメージ。二人のいずれが勝ったとしても、アメリカは世界秩序を守ることに疲れている。ユダヤ人のサンダースは社会主義者。アメリカを北欧型の福祉国家にしようとしている。ヒラリーが大統領になっても、アメリカは内にこもって韓国や日本を守ることはない。

 

米軍引き揚げはそんなに簡単にはできない。十万人を何処に移すのか。トランプが決断しても、一期目で出来ることではない。トランプはヒラリーよりも激しく中国批判をしている。『安物でアメリカ市場を埋め尽くし、アメリカの職を奪ってきた』と言っている。トランプは中国と取引するのではないか。台湾を守る決意もない。尖閣を守るためにアメリカは軍を出すはずがない。

 

『サンフランシスコ講和条約』『日米安保条約』調印の直前にダレス特使が来日。ダレスは『日本は三十万の軍を持つべし』と言った。吉田茂は『経済復興できないので軍を持つことは出来ぬ』と反対。占領軍は七日間ででっち上げた『日本国憲法』案を白金で手渡し、吉田外相に『これを受け入れなければ天皇の一身の安全を保障できない』と言った。

 

『日本国憲法』の『前文』は『アメリカ独立宣言』『カイロ宣言』『大西洋憲章』をごっちゃにしたもの。ジェファーソンは広大な農園を持ち、奴隷を使っていた。ジェファーソンは奴隷の悲鳴を聞きながら『アメリカ独立宣言』を書いた。『日本国憲法』の『前文』は滅茶苦茶。

 

岸信介は三年半巣鴨にいた。岸信介は出獄後すぐに改憲運動を始めた。『日米安保』を対等なものにしたい、日本を独立国にしたいと考えていた。吉田の経済優先、防衛軽視は今まで続いている。左翼の安保条約反対はいい加減。岸総理が辞めても反対運動を続けるべきだったが岸総理が辞めたら反対運動は終った。今の憲法は憲法を装った不平等条約」。

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