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2016年9月 2日 (金)

『天壤無窮の御神勅』と現行占領憲法

祖国日本の危機的状況を打開するには、日本國體精神の恢弘しかあり得ない。言い換えれば日本民族の理想を回復することが現代の救済である。

 

『天孫降臨神話』そして『天壤無窮の神勅』『斎庭穂の神勅』に示されている日本民族の理想・日本伝統信仰は、聖書やコーランなどのようなある特定の人物が説いた教義ではない。古代日本人の「くらし」の中から自然に生まれて来た信仰である。建國以来今日までの日本人の「くらし」を支えてきた古代人の理想の表現である。

 

日本人は平和なる農耕生活を営む民族である。日本という國は農耕生活を基本とする文化國家であり祭祀國家である。武力・権力を基本として成り立っている権力國家ではない。また多くの人々が契約を結んで成立した契約國家でもない。

 

 天皇の國家統治の基本は農耕生活から生まれた平和な信仰精神である。天皇の國家統治は、平和的な農耕生活・稲作文化が基本である。ここで言う平和とは「現行憲法の三原理」の一つである欺瞞的な「平和主義」ではないことは言うまでもない。

 

 天皇が日本國の統治者であらせられるということは、天皇が政治権力や軍事力によって國民を支配し服従させる方であるということではない。しかし、日本国の政治権力や軍事力の権威の源泉は天皇の神聖性にある。

 

天皇は、祭祀國家日本の祭祀主であり、天照大神の御神霊と一體となられた神聖なる存在であらせられ、常に國家と國民の安泰と五穀の豊饒を神に祈られるお方である。

 

これに反して武力・権力・財力による國家支配は、相対的支配である。ゆえに、興亡常なき支配なのである。源氏・平家・徳川などの覇者の歴史を見れば火を見るよりも明らかである。

 

 日本天皇の国家統治は天照大神の「生みの子」としての神聖な権威に基づく。現御神であられる天皇は、皇祖皇宗(天照大神・邇邇藝命・御歴代の天皇)と一體であられる。天皇の國家御統治は過去も未来もそして今日も永遠である。そして永遠に発展し栄え続けるのである。「天壤とともに窮まりなかるべし」なのである。「天壤無窮」とは、「永遠」を表すと共に、「今」を意味している。わが國の歴史は「永遠の今」の展開であり、永遠の生命が流れ続けている。今即久遠・今即神代という真理が具體的に展開した國が「天皇國日本」である。

 

 このように、わが日本國は崇高なる理想を持った「天皇を中心とした神の國」なのである。しかるに、今日の日本は混迷の極に達している。このままで行けば亡國の淵に立たされる危険がある。

 

 権力機構としての國家は、天孫降臨の神話以来続いてきている<天皇を中心とした祭祀國家・信仰共同體>の上に成立しているのである。日本を立て直し國家を正しく保つためには、信仰共同體の祭祀主たる天皇の神聖権威を正しく回復しなければならない。

 

 実際の政治活動及び権力の行使には、闘争・謀略もあり駆け引きもありさらに腐敗もある。しかし、政治家や官僚に「天皇の臣下である」という自覚と慎みの心があれば、腐敗や闘争はかなりの程度これを抑止することができる。天皇の神聖なる権威のもとに國会も行政府もあるという體制を整え、政治家も官僚も天皇の神聖権威に慎みかしこむことが、闘争や謀略や駆け引きの中で政治の理想を失った現代日本の政治の頽廃・堕落を反省せしめることとなる。

 

 政治家・官僚の使命は、『天壤無窮の神勅』に示された天皇の國家統治の理想実現を輔弼することである。

 

『天壤無窮の神勅』に示された日本國體、すなわち日本國は天皇を中心とした家族國家・信仰共同體であるという日本國體、天皇は日本の統治者であらせられるという國の本姿を隠蔽しているのが「現行占領憲法」なのである。「現行憲法が諸悪の因である」というのはこの意味である。

 

 天皇の御存在・歴史を貫く天皇の伝統的神聖権威は、まさに「天壤無窮」である。しかし、それは日本を弱體化せんとして戦勝國・アメリカによって國際法を蹂躙して戦争直後に押しつけられた「占領憲法」の「規定」によって隠蔽され続けている。

 

 江戸時代、天皇を敬して遠ざけ、事実上京都に軟禁状態にして、実際の政治から全く切り離し、天皇中心の國體を隠蔽した。「天皇は神の子孫であるから尊い存在である」という観念は武士や庶民にもあったが、実際には、天皇は武士たちの直接の忠誠の対象ではなかった。

 

 戦後日本もまた、天皇の統治者・祭祀主としての眞姿を隠蔽し、それが今日の政治の腐敗と混迷と頽廃の根本原因である。

 

 憲法とは「基本となるきまり。特に、國家の統治體制の基礎を定める法。國家の根本法」であるという。であるならば、『天壤無窮の御神勅』こそ日本國の最高の憲法であり憲法中の憲法である。この御神勅の精神を隠蔽する一切の憲法・法律は否定されなければならない。

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