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2016年8月27日 (土)

民衆の道義精神は低下し、権力を掌握している『中国共産党』は対外侵略に狂奔している。それが今日の支那大陸である

孫文はよく「天下を以て公と為す」といふ言葉を揮毫した。これは支那の古典『礼記』にある言葉だといふ。國民党独裁体制下の台湾では役所や國民党の機関にこの標語が掲げられてゐた。また、毛沢東は「人民のために服務せよ」と言った。この標語も共産支那の役所や共産党の機関に掲げられてゐる。中南海の入り口にも金文字で大きく書かれてゐる。

 

しかし実際には、この標語と全く逆の事が行はれている國が支那なのである。標語が掲げられるといふ事は、その標語が実行されてゐないからである。「小便すべからず」といふ標語があるのは小便をする人はゐるからである。

 

共産支那に「毛主席萬歳」「中國共産党萬歳」といふ「標語」が多いのは、腹の底でさう思ってゐない人が多いからであらう。國民党独裁体制下即ち「中國人」によって支配されてゐた時代の台湾も「標語」が多かった。「総統萬歳」「光復大陸」「実践三民主義」といふ標語が其処彼処に掲げられてゐた。

 

司馬遼太郎氏は次のやうに論じてゐる。「いま台北にいる。…歩道に段差が多く、あやうく転びそうになった。歩道は公道なのだが、どの商店も、自分の店の前だけは適当に高くしている。高さに高低がある。『〝私〟がのさばっていますな』と、冗談をいった。中國文明は偉大だが、古来、〝私〟の文化でありつづけてきた。皇帝も〝私〟であれば大官も〝私〟だったし、庶民もむろんそうだった。〝私〟を壮大な倫理体系にしたのが、儒教であった。孝を最高の倫理とするのはみごとだが、孝は身の安全と家族の平穏ということのみの願望になりやすい。近代中國の父といわれる孫文は、このことをなげいた。色紙をたのまれると、『天下為公』(天下をもって公となす)と書いた。また、その著『三民主義』の冒頭にも、〝中國人は砂だ、にぎってもかたまらない〟といった。〝公〟という粘土質に欠けていることをなげいたのである。」(『風塵抄ー台湾で考えたこと(1)公と私』)

 

「中國」の権力者は國家さへ私物化した。だから「天下爲公」といふ「標語」を掲げざるを得なかったのである。それは國民党だけではない。今日の「中國共産党」も同じである。中共が権力掌握後、毛沢東は國家を私物化し多くの同志・國民を虐殺した。

 

共産支那は権力闘争に敗れたら、殺されるか獄に入れられる。「毛沢東時代は過去のこと」と思ったら大間違ひだ。最近も、何人かの最高幹部が拘束された。薄熙来・周永康・徐才厚・郭伯雄は、劉少奇・彭徳懐・賀龍のようになぶり殺しにされなかっただけまだましかもしれない。習近平も毛沢東と同じことをやってゐるのだ。そして皇帝になったのだ。台湾でも支那人である馬英九は総統に就任すると、前総統陳水扁を獄に入れた。

 

以前、ある支那問題専門の学者が「中國の皇帝は、即位する前は、多くの人々を殺して、即位した後、『聖人・君子』になる」と語ってゐた。また別の支那問題の専門家は「中國の権力者は、普段は聖人君子のようにふるまってゐるが、ある日突然極めて残虐になる」と語ってゐた。

 

「共産支那帝國」の「初代皇帝」であった毛沢東は、どれだけの人を殺したか分からない。即位する前どころか即位した後も、文革などで数千萬の人を殺したと言はれる。

 

外部に漏れた支那共産党の内部文献によると、毛沢東による共産支那帝國建國以来文革までの殺戮数は二千六百萬人であったといふ。また、アメリカ上院安全委員会が一九七一年に出した調査報告書では、「毛沢東は共産主義政権を樹立して最初の十年間で三千萬人の大衆を殺害し、大躍進から文化大革命直前までの十年間に二千萬人、合計五千萬人を殺害し、これに文化大革命の犠牲者数二千萬人を加えれば、途方もない大虐殺数になる」と書かれてゐるといふ。

 

『論語』『孟子』など支那の古典は実に立派なことが書かれてゐる。しかし、現実の支那の歴史は、極めて残虐なる闘争と殺戮の歴史である。また、今日の「中國人民」も道義精神を忘却してゐる人が多い。鄧小平は、「黒い猫も白い猫も鼠を捕るネコが良い猫だ」と言った。これは、教条主義を批判した言葉だったのだが、現実には、金儲けのためなら何をしても良いといふような意味に理解されてゐるといふ。民衆の道義精神は低下し、権力を掌握している『中国共産党』は対外侵略に狂奔している。それが今日の支那大陸である。

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