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2016年7月31日 (日)

この頃詠みし歌

 

わが友を自殺に追ひ込みしといふ男 千代田区民が選びし男

 

夏の夜ビール飲み干す洋食店 皆それぞれに話弾みて

 

祇園會の稚児の可愛さ暑を忘る

 

都大路を山車進み行く尊さや

 

四つ角で友を待ちゐる炎天下

 

蒸し暑き午後を歩める肥満体 汗流れ来るも一つの快感

 

久しぶりに来たりし寿司屋の板前さんイケメンなれば嬉しかりけり

 

その隣で寿司握りゐるご主人さんイケメンとは程遠き人にぞありける

 

参り来し御寺の墓に花供へ眠ります祖霊(みおや)をなぐさめにけり

 

丘の上の墓所に紫煙がたなびきて ここに眠れる祖霊(みおや)を拝す

 

先祖の墓を水で浄めて清々し我につながる命の絆

 

大空より落下傘が降り来る戦ひの絵に心躍るも(鶴田吾郎画・神兵パレンバンに降下す)

 

新しきビルが多く建てられてお江戸日本橋も変はりゆくなり

 

大きな音の響く工事が続き来て新しきマンションが立ちはだかりぬ

 

餅を焼き食することの有難さ日の本の国は瑞穂の国ぞ

 

時により昔の記憶甦る老いしわが母はいとしかりけり

 

お父さんお母さんと会ひたいと母はのたまふ幼児の如く

 

日本武尊を祀れるやしろに日本を毀たんとする奴が参る

 

小さなる虫も生きゐる その命何処より来たり何処へ去るか

 

ビルの狭間に上がる花火を眺めをり初夏の夕べのマンション九階

 

夏草の生ひ茂りたる観音堂暑し暑しといふ声のする

 

昼飯を抜きて二キロ痩せたたればいくらか動きも軽くなりたり

 

一本の筆を動かし歌を詠む 心のままに歌を詠むなり

 

残虐なる事件が日本にも起こりたり人の命を何と心得る

 

不殺生といふ掟あれど人類は殺し合ひの歴史を続け来しなり

 

人類の進歩と調和といふ言葉 何とも空々しく思ほゆるかも

 

タカ派とて勇ましき事を言ふ男 尊皇精神かけらほども無し

 

鳥越が売国奴なら某作家は国賊なりと思ひつつをり

 

文筆で名を成せし人の下品なる罵倒の言葉に驚かれぬる

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