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2016年6月24日 (金)

民進・共産両党に勝たせてはならない

日本共産党は暴力革命闘争を展開しロシア・共産支那・北朝鮮のアジア赤化・侵略に加担した政党である。

 

日本共産党の志位委員長は、「野党共闘を成功させ、選挙に勝ち、安倍政権を打倒し、立憲主義、民主主義、平和主義が貫かれる政治、個人の尊厳を守り大切にする新しい日本を作ろう」と「正義の味方面」をして叫んでゐる。

 

日本共産党は、「現行占領憲法制定議會」で、「制定」に反対した唯一の政党であった。日本共産党と出自を同じくするソ連・共産支那・北朝鮮といふ共産主義國家は民主政治と自由を否定し抑圧してきた独裁専制國家であり、他國への侵略と軍事的圧迫を繰り返してゐる國家である。日本共産党も内部粛清を繰り返し暴力革命闘争を展開した。日本共産党及び共産主義勢力には、立憲主義、民主主義、平和主義を主張する資格はない。

 

オスカー・ワイルド(一八五四~一九〇〇。イギリスの劇作家・小説家。世紀末文学の代表的作家で、芸術至上主義者。代表作に戯曲『サロメ』がある)に、「もっとも害を与へる人は、もっとも善いことをしようと努めてゐる人だ」といふ言葉がある。「自分の行ってゐることが正義だ」と信じ込み行動する組織や個人が、殺戮を行ひ、世の中を暗黒にし、独裁政治を生み、國民から自由と繁栄を奪ふといふ意味であらう。

 

自由で幸福な世の中とは、ある特定の人や政治集団が唱へる「正義」を絶対のものとして民衆に押しつける世の中ではない。独裁者は必ず「正義」を旗印として独裁政権を手に入れる。レーニン、スターリン、ヒトラー、毛沢東、カストロ、金日成・金正日・金正恩は、虚構の「正義」を振りかざして多くの人々をそれこそ「無慈悲に」殺戮してきた。

 

真に正義を尊重し正義の實現を目指す人は、そしてそれが権力を持つ人であればなほさら、自由で柔軟で大らかな精神を持ってゐなければならない。正義や人間の幸福は法律や権力のみによって實現されるものではない。法律や権力のみによって實現された正義の世の中とはロボットが動く世の中と同じである。

 

「正義」の呪文を唱へながら、自由を否定する狂気は暗黒と専制の世の中をもたらす。それが一七八九年革命直後のロベスピエール独裁下のフランスであり、革命後の旧ソ連であり、共産支那であり、北朝鮮である。旧ソ連の独裁者・スターリンは、「革命の同志」であったブハーリン、トロツキー、ジノヴィエフ、カーメネフなどの政敵を抹殺した。實際に銃殺したり、刺客を送って殺害したのである。毛沢東は、「革命の同志」であった劉少奇・彭徳懐・賀龍などをなぶり殺しにした。今日の共産支那の独裁者・習近平も「汚職撲滅」と言ふ「正義」を主張しながら、政敵を監獄にぶち込んでゐる。

 

日本共産党もさうした体質は同じである。戦後の日本共産党を主導してきた最高幹部は、徳田球一・野坂参三・志賀義雄・宮本顕治・伊藤律・袴田里見らであった。そして戦後共産党の歴史は、かうした人々による権力闘争・除名・追放・抹殺の歴史であった。

 

宮本顕治は、戦前戦中戦後を通じて日本共産党の最高指導部に位置し党書記長・幹部會委員長などを歴任した人物だが、同志であった小幡達夫をリンチし死地に追いやった「リンチ共産党事件」の主犯として懲役刑に処せられた。さらに宮本顕治は「リンチ共産党事件」の共犯であり長年の同志であった袴田里見を自分に背き「リンチ事件」の真相を明らかにしたことで党から追い出した。

 

野坂参三は、宮本と同じく戦前戦中戦後を通じて日本共産党の最高指導部に位置し、これまた党第一書記・中央委員會議長などをつとめた人物だが、スターリン独裁体制下のソ連のスパイとなり、同志・山本懸蔵をソ連の秘密警察に売り渡し、死地に追いやったとして、齢百二歳にして日本共産党を除名された。さらに野坂参三は徳田球一の後継者と言はれた同志・伊藤律を共産支那の監獄にぶち込んで自分の権力維持を達成した。

 

かういふ人物二人を長年党首と仰いできた政党が日本共産党である。党内闘争と粛清を繰り返してきた日本共産党は、ソ連共産党・中國共産党・朝鮮労働党と同体質・同根なのである。

 

大正十一年の日本共産党結成に中央委員として参画した鍋山貞親氏は、「マルクス・レーニン主義は人間の心―意識を、単なる外界の反映としか見ない。…マルクス・レーニン主義における人間は、外的条件の被造物でしかないのである。…主体的な人間の否定である。そこから出てくる考えは、人間共通の道徳を否定することである。人間など、それ自体として、尊重する価値をもっていない。外的条件の、単なる被造物にすぎぬ人間を貴重なものと見ること自体が、おかしいというわけである」「昨日までの同志を、冷ややかに、しかも凄惨な手段で殺すのは尋常一様の心情ではない。…その境地にまで、人間の心を追いつめるものは、…最高唯一、絶対とする理念に対しての狂信以外にないのである。物事を絶対的にではなく、相対的に考える心情ならば、人間としてただちに相手の命を奪う極端にまで突き進み得るはずがない」(『共産党をたたく十二章』)と論じてゐる。

 

共産主義の根本的欠陥は、人間の生命の尊厳、精神の自由を否定し無視するところにある。しかも、それが突き進むと「絶対とする理念」のために裏切り者を殺すだけではなく、自分の権力の維持拡大のために対立者を殺すことになる。それがスターリンの粛清であり、毛沢東の文革であり、習近平の政敵排除であり、金正恩の張成沢銃殺であり、わが國においては野坂参三や宮本顕治あるいは連合赤軍などによるリンチ・粛清である。

 

日本共産党は昭和二十五年の「コミンフォルム批判」・朝鮮戦争勃発以後、凄まじい武装闘争を展開した。ソ連や共産支那の指令に基づいて暴力革命路線を突っ走った。これは日本に駐留してゐた米軍が、ソ連・中共・北朝鮮による韓國侵略(朝鮮戦争)を阻止できないようにするために後方撹乱の役割を果たしたのである。

 

日本共産党は朝鮮総連と共に、日本國内各地で武力闘争・暴力革命闘争いはゆる火炎ビン闘争を展開した。共産党員の多くは「中核自衛隊」「山村工作隊」として、火焔ビンや時限爆弾などで武装して破壊活動を起した。そして、平事件・皇居前メーデー事件・吹田事件・白鳥警部射殺事件・大須騒擾事件などを引き起こすなどの数多くの騒擾事件・集団暴力事件を起した。日本共産党に平和や民主主義を語る資格は毛筋の横幅ほども無い。かかる政党と共闘して参院選で戦ってゐるのが民進党である。民進・共産両党に勝たせてはならない。

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