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2016年3月 3日 (木)

今日における「大アジア主義」「脱亜論」

明治維新は、アジアを植民地化せんとしてゐた西欧列強に抗して祖國の独立を守るための大変革であった。維新に成功した日本が、欧米列強による植民地支配に呻吟するアジア諸國・諸民族を解放しようといふ思想が「大アジア主義」である。この思想は頭山満などによって継承され実践された。

 

頭山満をはじめわが國の維新運動指導者は、インドのビハリ・ボース、支那の孫文、朝鮮の金玉均などを支援し、インド、支那、朝鮮の独立と近代國家建設に協力した。福沢諭吉も、当初は金玉均などの改革派を支援した。福沢の『脱亜論』は、朝鮮の守旧派が、福沢が支援した金玉均などの改革派を弾圧し、無残に粛清した事への絶望と怒りがその根底にある。今日の支那・朝鮮の國内情勢、支那によるわが國などアジア諸國に対する悪行を見ると、福沢諭吉の「脱亜論」における激語も理解できる。

 

「脱亜論」と「大アジア主義」とは相対立する思想であるとされてきたが、西欧列強のアジア進出から如何にして祖國の独立を守るかといふ根本姿勢は共通する。

 

「脱亜論」は、日本を西欧化し近代化を成し遂げて、独立を守るといふ思想である。これを「夷を以て夷を制す」(「夷」とは西洋の事で、西洋文明を取り入れ日本を近代化して西洋からの侵略を制する)と言ふ。「大アジア主義」は、アジア各國各民族が団結連帯協力して残虐酷薄なる西欧列強の侵略を制するといふ思想である。

 

今日において、この二つの思想といふか考へ方をどう学ぶべきかが大切である。わが國は、日清・日露戦争は勝利し、第一次大戦では戦勝國になった。その後、アジアでの影響力を強め貢献もしたが、大東亜戦争で敗北した。今日及び今後の日本とアジアを考へる上で、近代日本の対外関係史から学ぶべきことは何であらうか。

 

頭山満と盟友関係にあり、共に「大アジア主義」を唱へた孫文は、大正十三年(一九二四)十二月二十八日、神戸高等女学校において神戸商業会議所外五団体に対して行った講演で「貴方がた、日本民族は既に一面欧米の覇道の文化を取入れると共に、他面アジアの王道文化の本質をも持って居るのであります。今後日本が世界文化の前途に対し、西洋覇道の鷹犬となるか、或は東洋王道の干城となるか、それは日本國民の詳密な考慮と慎重な採択にかかるものであります」と語った。

 

しかし、今日アジアで覇道精神を実践し、軍事的・政治的・経済的拡張と侵略を行ってゐるのは共産支那である。さらに、五族共和どころか共産支那国内の諸民族を抑圧してゐるのは共産支那である。今日の共産支那には仁義も道徳もありはしない。今日の支那は、権力者が富と権力を独占し、まさに清朝時代に戻ったと言ってもいい。

 

今日において、「脱亜論」「大アジア主義」のどちらの考へ方も正しいのである。今日、「道徳さえ地を拂ふて殘刻不廉恥を極め」(「脱亜論」)、アジアを「残忍酷薄」「野蛮」(「大西郷遺訓」)に侵略し支配せんとしてゐる國は、欧米にあらずして共産支那である。そして韓國はその属國に成り果てようとしてゐる。かかる「亜細亜東方の悪友を謝絶する」べきである。そして、他のアジア諸國およびアメリカと同盟関係を深めて、中華帝國主義のアジア侵略の野望を撃ち砕くべきである。これが今日における「脱亜論」と言ふよりも「脱支那論」であり「大アジア主義」である。

 

支那・朝鮮がわが國の隣國であるからとて、何をされても、ニコニコ笑って「大人の対応」をするべきではない。「悪友」の侵略・不法行為から、わが國の独立と主権を守るために、わが國の尊皇攘夷精神を発揮して「處分す可きのみ」である。真正保守に立場に立ち維新を目指す者は、支那の独裁政権を打倒し、真の東洋平和を構築するために何を為すべきか。それは中華帝國主義打倒の戦ひである。

 

今日における「大アジア主義」及び「脱亜論」は、「残忍酷薄を事とし、己れを利する」のみの共産支那のアジア侵略植民地支配を打破するために、アジア諸國・諸民族が連帯し、アジアを「中華帝國主義」の桎梏下から解放しようといふ思想である。

 

アジア情勢は危機に瀕してゐる。わが國は、自國の力を強めると共に、アメリカや東南アジア諸國との連帯を深めて、中華帝國主義に対処すべきである。「集団的自衛権行使容認」はその第一歩である。「支那・朝鮮の公正と信義に信頼して自國の生存と安全を保持しようと決意した」などと呑気なことは言ってゐられないのである。

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