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2016年3月11日 (金)

『現行占領憲法』無効論

 戦後日本は「國民主権」「人命尊重」「人権擁護」「平和」を絶対的価値、最高の目標としてきた。それは『現行占領憲法』の基本原理となってゐる。しかし、戦後六十年を経過して、人権が侵害され、人命が軽視され、國民の平和が侵される残虐無比の事件が日常茶飯事になるといふまったく逆の結果を生み出した。「人権擁護」とか「人命尊重」とか「平和」とかがいくら麗々しく憲法の原理として書かれてゐても、それは空念佛にすぎなかったのである。むしろさういふ原理に基づく戦後教育は、自分さへよければ良いといふ利己主義を養ひ、他人や國のために尽くす、親に孝養を尽くすといふ人倫の根本を忘却せしめた。そして、己の権利のみを主張する精神が横溢した。

 

今日の日本を混迷に陥れてゐる根本原因である『現行占領憲法』の「國民主権」といふ國體破壊思想、「恒久平和主義」といふ名の侵略誘発の敗北思想・似非平和主義、「基本的人権の尊重」といふ欲望民主主義・利己主義といふ三原理に要約される「戦後精神」を徹底的に祓ひ清めなければならない。

 

日本國の根幹を揺るがせ、日本國民の道義心を低下せしめてゐる『現行憲法』の三原理を肯定したままで一部の条項を変えるだけの「改憲」では駄目である。『占領憲法』の無効を宣言して真の自主憲法を開顕すべきである。敢えて自主憲法制定とはいはないのは、わが國には肇國以来『天壌無窮の御神勅』といふ最高の成文憲法があるからであり、かつ、『現行占領憲法』が無効となれば必然的に『大日本帝國憲法』が復元するからである。

 

今日の日本は成文法の根幹たる「憲法」が正統性を失ってゐる。『現行占領憲法』は制定当初から正統性がなかった。それは、「『現行憲法』は『大日本帝國憲法』を改正したもの」などといふこと自體が欺瞞だからである。

 

「天皇大権」が占領軍の隷属の下にあった占領期間中の改憲は、『大日本帝國憲法』の第七十五条の「憲法及皇室典範ハ摂政ヲ置クノ間之ヲ変更スルコトヲ得ス」といふ条項に明確に違反してゐる。『帝國憲法』第十七条二項の規定により、摂政が置かれてゐる間は、法律の裁可、条約の締結、議會の招集などの大権は摂政が、天皇の名に於いて行ふ。しかし、第七十五条の規定により、憲法及び皇室典範の改正は摂政を置かれてゐる間はこれを為し得ない。したがって、摂政が置かれてゐたどころか、國全體が戦勝國の占領下にあり、天皇の統治大権も國家主権も戦勝國の隷属下にあった時の『帝國憲法』改正は無効である。南出喜久治氏が最近の著書『日本國憲法無効宣言』で主張され、また谷口雅春先生が生前一貫して主張された「現行憲法無効論」は正しい。

 

石原慎太郎氏は、「この憲法が起草された段階ではほとんど日本人のイニシャチブは及んでいなかった。そういう占領下という特異の状況にあった。その憲法というものに私たちの自律性、意思というものは反映されていない限り、國家の基本法としてのレジティマシーがないんだということを國會全體で認めて、これをやはり歴史的に否定していただきたい。それは、内閣不信任案と同じように過半数の投票で是とされると私は思う」「改正の手続に乗ることはない。私は、これを否定されたらいいと思う。…今の改定手続といったって、直させるつもりがないからあんなややこしい手続にした。彼(白州次郎氏)は直す必要はない。こんなものはとにかく否定してしまったらいいんだと言ったのを今になって思い出す」」(平成十二年十一月三十日、衆議院憲法調査會における発言)と述べてゐる。

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