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2016年3月14日 (月)

誤れる『立憲主義』は国を亡ぼす

「立憲主義」とは、「憲法に基づいて政治が行われなければならない」という意味だそうである。問題は、基本となる「憲法」に正統性があるかどうかである。『現行占領憲法』は、憲法としての正統性は全くない。政府自民党特に自民党の真正保守の立場に立つ政治家は、それが言いたくてたまらないのだろうが、政権政党であるので、言い出せないでいる。自民党も憲法改正・自主憲法制定を党是とはしているが、憲法を改正するということはその憲法に「正当性」があると見つめているということである。

 

『現行占領憲法』は、『大日本帝国憲法』を改正したことになっているが、制定過程を見れば、全くそうではない。戦勝国の武力的恫喝による押しつけであることは、明白である。『大日本帝国』とは全く異質の理念・思想を根幹にしている。

 

このような憲法を基本として「立憲主義」成り立たない。間違った憲法、誤った憲法に基本にして政治を行ってはならない。

 

中川雅治参院議員は、一昨年五月三日に開催された『新しい憲法をつくる國民大會』において、「『立憲主義』といふ言葉がよく聞かれる。これは近代憲法の基本原則である。自民党の『改憲草案』も立憲主義に基づく。しかし『現行憲法』はGHQによって作られた。これによって政府を縛るのが『立憲主義』と言ふのには抵抗を覚える。憲法改正の手続きは今國會で通したい。憲法改正に正面から取り組む」と語った。まっとうな考へ方である。

 

今日わが國で施行されている憲法がまっとうな憲法、正統性のある憲法なら「立憲主義」は肯定される。しかし、『現行占領憲法』は正統性を失っている、と言うよりも最初から正統性などなかった。と言うのは、『現行憲法』が『大日本帝國憲法』を改正したものだなどということ自體が欺瞞だからである。天皇大権が占領軍の隷属の下にあった占領期間中の改憲は「摂政を置くの間之を変更することを得ず」という『帝國憲法』の条項に明確に違反している。『現行占領憲法』は、日本を永久に弱體化しておくために戦勝國=アメリカ占領軍が日本に押しつけた憲法である。

 

大変畏れ多いことであるが、「天皇及日本國政府ノ國家統治ノ権限ハ本降伏条項ヲ実施スル為適当ト認ムル措置ヲ執ル聯合國最高司令官ノ制限ノ下(「subject to」)ニ置カルルモノトス」(バーンズ回答・正しくは「隷属ノ下」と訳されるべきといふのが定説である)とされている時期の「天皇のご裁可」「天皇による公布」は、天皇陛下が自由に表明された御意志即ち「大御心」によるものとは異なると私は思う。

 

つまり、日本の歴史と傳統そして日本國體は、西洋の契約思想・國家法人説や、人間不信を基盤とした國民主権論や西洋近代の成文法、そしてそうした思想が基礎になっている『現行占領憲法』の「國家観」とは基本的に相容れないのである。『現行占領憲法』に正統性がない最大の理由はここにある。その上、『現行占領憲法』は戦勝國アメリカの占領下に、強制的に押し付けられた憲法である。従って、この『現行占領憲法』には内容的・思想的にも、制定過程においても全く正統性がないのである。

 

國の基本法についてはあくまでも正義を貫かねばならない。ともかく、『現行占領憲法』は、その制定過程ばかりでなく内容もアメリカ製であり正統性は全く無い。この憲法がなくならない限り日本は真の独立國とは言えないし、日本の真の再生はあり得ない。それどころか『現行憲法』がある限り國體破壊が進行していく危険がある。

 

憲法は「不磨の大典」と言はれるが、「不磨」であるべきなのは、「國體法」である。「政體法」は必要に応じて改正されるべきである。即ち、天皇を君主と仰ぐ國體は絶対に変革されてはならない。しかし、政體は民の幸福のためになるのならどんどん変革すべきである。ともかく、正統なる憲法を回復した時、はじめて『立憲主義』が正しく確立するのである。誤れる『立憲主義』は国を亡ぼすのである。

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