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2016年3月28日 (月)

この頃詠みし歌

おほやまと 國のまほろばに今日来たりここがこのまま神代とぞ思ふ(山の辺の道)

 

日の大神祭れる宮は二上山に向かひて立てり大いなる神秘(檜原神社)

 

三味の音の聞こえ来し路地の家々は毀たれて今は空地となりぬ

 

長く住みし老婦人はこの世を去りゆきて売地の看板立ちてゐるなり

 

スーパーに通ひ慣れたる一人身の我の買ふ物は大体同じ

 

長き階段下りゆくなり大江戸線の地底深きホームを目指し

 

六本木の高層ビルの下を歩く何故か異邦人の如くに我は

 

何処へと行くか知らねど鳥の群れ急ぎ飛び行く春の夕空

 

木の上に群れなす鳥の鳴き声を聞きつつ信号を待ちてゐるなり

 

機嫌良く健やかな笑顔のわが母と語らふ時の有難さかな

 

靖國の社の桜咲きたれば日の本の榮とこしへにと祈る

 

老いませる皇后陛下のお姿をテレビで見つつ胸迫り来る

 

すめらぎの御霊鎮めのお姿をただ肅然と仰ぎまつれり

 

二千年来の宗教対立今に続き無辜の民斃れるブリュッセル空港

 

幼な子の悲鳴はテロの恐ろしさ如実に伝へるブリュッセル空港

 

十字軍の兵士などでは絶対にあらざる幼な子の叫び声聴く

 

悲鳴あげる幼な子は十字軍の兵士にあらず 狂気のテロといふほかはなし

 

今日もまた老いませる母に励ましの言葉かけたり手を握りつつ

 

家に帰らうとのたまへる母のその言葉最もつらきものにぞありける

 

大きな声で歌をうたへるわが母の命の光いまだまばゆし

 

切々と命尊しと思ふなり今日もわが母は生きてをはせり

 

悪逆非道の国に対峙し懲らしめる日の本の力強くあるべし

 

のどかなる春の光の満ち溢れる青山霊園に死者たちは眠る

 

玉串をささげて祈る春の霊園 金玉均大人の御霊の前で

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