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2016年3月14日 (月)

荒木和博氏の主張をご紹介します

権力

 

         荒木和博

 

 たびたび警察官の不祥事が問題になります。しかし、本質に関わる問題となると鹿児島の冤罪事件もそうですが、事件が大きくなればなるほど報道するのは相当な決意がいります。特に公安関係となると独自の取材は労力が多く警察情報に頼りがちになることもあり、警察に嫌われると報道できないというジレンマで自主規制することが少なくありません。山本美保さんDNAデータ偽装事件についても本来大変な問題なのですが、この12年間政府も警察も必死に押さえてきたこともあり、報道となるとごく一部の社に留まっています。

 

 先日自民党大会での安倍総理の発言を部分的に切り取って全く逆の印象を作るような操作をしたことが問題になっていました。ひどい話だと思いますが、そういうのを聞いて感じるのは、閣僚の発言の言葉尻を捉えることなども含め、些細なことには大騒ぎし、ときには情報操作までするのに、それならなぜ現政権の核心的問題点、拉致などまさにその一つですが、大事なことには何も言わないのだろうかということです。本当に政権と対決しようと思っているなら、もっと正面から切り込むべきで、どうでも良いことで騒ぐというのは、一見「反安倍」の雰囲気を出しながら実は権力となあなあになっているのではないかとすら思えるのです。

 

 マスコミに煽られて野党が左シフトすればするほど自民党の政権は安泰になります。それは昭和35年、民社党が社会党から分かれた後、野党第一党の社会党がほとんど左派と中間派になって左シフトし、結果的に自民党政権を延命させたのと同じです。その状態の中で拉致は続けられました。社会党は北朝鮮を支援していたし、自民党も事実上それを放任していました。現在の状況はあの「1960(昭和35)年体制」を彷彿とさせるものがあります。ひねくれた見方をすれば「反安倍」のカラーを出しているマスコミは逆に政権とつるんでいるのではないかとすら思えるのです。そしてその中で拉致問題は隠蔽され続け、放置していれば風化していきます。

 

 「官」はあくまで権力の意向に従って動きます。「民」の側に本当に闘う意思がなければこの現状は突破できません。

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