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2016年1月 9日 (土)

「天皇の祭祀」について

新嘗祭は、宮中においては、大嘗祭を行う年を除いて、毎年陰暦十一月中の卯の日に行われる。その年の新穀を諸神に供え、天皇ご自身も食されると承る。新穀には、皇祖=日の神=天照大御神の霊が籠っている。その稲穂を食されるということは、皇祖の霊威を身に体し、大御神とご一体になられ、御稜威・霊威の更新をはかられる。それが新嘗祭である。天皇は、毎年新嘗祭を繰返されることによって、再生復活され新しい御稜威をおびられるのである。

 

今上天皇が「祭」について詠ませられた御製を掲げさせていただく。

 

昭和三十二年

歌会始御題 ともしび

ともしびの 静かにもゆる 神(しん)()殿(でん) 琴はじきうたふ 声ひくく響く

 

昭和四十五年

新嘗祭

松明(たいまつ)の 火に照らされて すのこの上 歩を進め行く 古(いにしへ)思ひて

 

新嘗の 祭始まりぬ 神嘉殿 ひちきりの音 静かに流る

 

ひちきりの 音と合せて 歌ふ声 しじまの中に 低くたゆたふ

 

歌ふ声 静まりて聞ゆ この時に 告(つげ)(ぶみ)読ます おほどかなる御声(みこえ)

 

 

平成二年

大嘗祭

父君のにひなめまつりしのびつつ我がおほにへのまつり行なふ 

 

いかなる時代にあっても日本の伝統文化は、天皇・皇室によって正しく継承されている。皇室におかせられては、今日も、祭祀と和歌という日本伝統の核となるものを正しく継承されている。

 

天地自然に神の命が生きているという信仰が日本の伝統信仰である。そしてその祭祀主が天皇であらせられる。天皇を祭祀主とする信仰共同体が日本國の本姿である。祭祀主日本天皇をに対し奉り、畏みの心を持つことが、道義の頽廃が根本原因である現代の様々な危機的状況を打開する最高の方途である。

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