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2016年1月16日 (土)

日本國體について

 

日本といふ國家には日本の長き歴史の中から生まれてきた日本独自の<立國の精神>がある。それは、日本列島の豊かな自然環境と共に生きる生活・風土の中から生成して来た。

 

日本民族の生活の基本は稲作であり、日本人の主食は米である。古代から現代に至るまで、稲作を中心とした農事を営む人々が、五穀の豊饒を神に祈り、豊作を神に感謝する祭祀を行って来た。

 

祭祀を中核とする共同體の統率者・祭り主(共同體を代表して神に祈り、神の意志をうかがひ知りそれを國民に告げる役目の人)は信仰的権威を担った。古代における祭り主を中心とする信仰的な血族関係即ち共通の祭祀と文化を持つ村落共同體が、民族共同體へと自然に発展し生成してきた國家が、日本國である。つまり、稲作文化が祭祀を生み、その祭祀の祭り主を中心とした共同體の生成が、日本國家の成立である。

 

稲作に欠かすことのできない自然の恵みが太陽であり大地であり水である。その太陽と大地と水を、神として拝んだ。太陽の神が天照大神である。また大地の神は大國魂大國主大神などの國津神として祭られた。水の神は罔象女神(みつはのめのかみ)などの神々として祭られた。また稲穂そのものにも神の霊が宿ってゐるとして尊んだ。そして、古代日本人は太陽を最も尊貴なる神として崇めた。それが天照大神である。

 

天照大神をはじめとする天津神、そして大地の神である國津神、水の神、および稲穂の霊などをお祭りされ、國民の幸福と五穀の豊饒を祈られる祭り主は、天照大神の御子即ち「日の御子」として國民から崇められた。これが即ち日本天皇であらせられる。

 

天照大神は、太陽の神であるのみならず、天皇の御祖先神と信じられた。そして天地の神々の祭り主たる天皇を、古代日本共同體の統一と連帯の中心者と仰いだ。

 

古代日本の統一は、日の御子たる天皇が行はれる太陽神・天照大神の祭祀を頂点とし、その神聖なる権威が他の多くの地方の神々と祭祀を次第に全國的に統一されることによって實現した。つまり、古代日本の統一(日本國の生成)は、祭祀的統一である。各部族間の武力闘争はあったにしても、その有限的にして相対的な勝利は、最終的には神の祭祀によって聖化された。

 

これがわが日本の「この國のかたち」であり。正しくいへば「日本國體」である。わが國肇國以来の國體は、「日本は天皇を祭祀主・君主と仰ぐ祭祀國家・信仰共同体である」といふことである。これは永遠に変はらざるわが國體のである。「天皇を祭祀主と仰ぐ信仰共同體・祭祀國家・道義國家」が日本國の本質であり、日本國體である。

 

わが國に於ける維新とは、天皇國日本の真姿すなはち肇國以来の國體を回復することによって、現状の悪・穢れを祓ひ清める変革である。

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