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2015年12月 5日 (土)

『特別展・《裸婦図》重要文化財指定記念・村上華岳―京都画壇の雅が立ち』展を参観して

本日参観した『特別展・《裸婦図》重要文化財指定記念・村上華岳―京都画壇の雅が立ち』展は、「2014年に山種美術館が所蔵する《裸婦図》が、村上華岳の作品としては2件目の重要文化財に指定されたことを記念し、その画業を振り返る特別展『村上華岳 ―京都画壇の画家たち』を開催いたします。1888(明治21)年、大阪に生まれた華岳は、神戸で少年時代を過ごした後、京都市立美術工芸学校(美工)、京都市立絵画専門学校(絵専)に学びます。在学中に文展への入選を果たしたものの、やがてその審査の評価基準に疑問を抱くようになった華岳は、1918 (大正7)年には文展を離脱、絵専の同期でもあった土田麦僊、小野竹喬らと新団体「国画創作協会」を結成します。ここで華岳は新鋭の画家たちと切磋琢磨しながら意欲的な作品を発表し、官能性と崇高さが融合した独自の世界を確立していきました。本展では、華岳が画家として頭角を現した初期の試みから、理想とした『久遠の女性』を描いた《裸婦図》の完成、そして自己と向き合いながら孤高の境地を追求し続けるまでの作品を通して、その画業をたどります。本展では、《裸婦図》を一つの到達点として華岳の画業の歩みをたどるとともに、美工・絵専時代の師である竹内栖鳳や、同窓生の麦僊や竹喬、国画創作協会でともに活動した岡本神草や甲斐庄楠音らの作品にも注目し、同時代の京都画壇の歩みをふり返ります』(案内文)との趣旨で開催された。

 

村上華岳 重要文化財《裸婦図》、《驢馬に夏草》、竹内栖鳳 重要文化財《班猫》、西村五雲《白熊》、上村松園《蛍》、岡本神草《口紅》、菊池芳文《狐》、橋本関雪《春江帰帆図》などを観る。

 

やはり、竹内栖鳳 重要文化財《班猫》が一番印象に残った。猫が毛づくろいする様子がリアルに描かれている。そして青い目が印象的であった。村上華岳の《裸婦図》は官能的ではなく仏菩薩のように描かれていた。同じように女性を描いてはいても、華岳と松園では全く異なる。作者が違うのだから当たり前だが、華岳は宗教画に近い。松園の絵には宗教性は全くない。ところが華岳には官能美があるが松園にはない。面白いことである。

 

竹内栖鳳も村上華岳も日本画家であるが、西洋画の手法を取り入れている。しかしどちらも少しも違和感を感じさせないところが見事である。

 

先日京都に行って、旧居・アトリエを見学して来た橋本関雪の絵はこれまであまり鑑賞した事かなかったが、スケールが大きいと言うか大柄な絵である。京都の画家たちにはやはり一種独特の画風があるように思う。伝統美を継承している。上村松園の美人画は美人画なのであるから当たり前だが、いつ見ても美しい。

 

今日は、大いなる日本の絵画芸術を鑑賞した。

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