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2015年9月22日 (火)

東洋文庫で開催されている『幕末展』参観記

今日参観した東洋文庫で開催されている『幕末展』は、「日本が大きな変革をとげようとしていた「幕末」。激動の時代のなか、国を想い奔走した人々の姿は、今なお私たちを魅了します。本展では、アヘン戦争、黒船来航、吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟など、誰もが知る出来事や人物ゆかりの史料をとおして、幕末史をわかりやすくご了解いたします。歴史小説や時代劇でお馴染みの人たちは、どのような情報源から世界を知ったのでしょうか。現存する史料を目の前にすることで、きっと新たな楽しさや親しみが発見できるでしょう」(案内書)との趣旨で開催された。

 

『アヘン戦争図』(E.ダンカン画 1843)、『南京条約図』(ジョン・ブラネット画 1846年ロンドン刊)、『ペリー久里浜上陸図』(嘉永六年1853年頃) 『安政の五カ国条約』(安政六年1859年刊)、『桜田門外襲撃之図』(月岡芳年画 明治七年1874)、『和英通韻伊呂波便覧』(明治元年1868年:坂本龍馬の志を受け継いだ海援隊出版の英語教本)、『海国兵談』(林子平著 寛政三年1791)、『甲子兵燹(せん)図』(前川五嶺著 明治二六年1893 禁門の変について記録した書物)、『靖献遺言』(浅見絅斎著 寛延元年1748年刊 諸葛孔明をはじめ支那の忠臣のことを記した書物。吉田松陰などに大きな影響を与えた)、『日本外史』(頼山陽著 嘉永元年1848刊 歴史書 本書ほど維新の志士を鼓舞した書物はないと言われる)、『言志四録』(佐藤一斎著 文化十年~嘉永六年人生の教訓書。西郷隆盛が流刑地・沖永良部島で愛読した本)等が展示されていた。

 

これらの本の中で小生が讀んだ本は恥ずかしながら『日本外史』のみである。『靖献遺言』『言志四録』は所蔵しているので是非読みたいと思う。

 

当時の第一次史料によって西欧列強による東亜侵略の歴史そしてわが国の外圧の危機の実態がよく認識できた。また、当時の國を憂える先覚者たちが如何なる書物を読み、何を学んだかも知ることが出来た。

 

また東洋文庫に所蔵されている文物の中から、『新井白石自筆文書』『イエズス会士通信日本年報』『甲骨卜辞片』『重要文化財・論語集解』『国宝・文選』『後陽成天皇勅版・日本書紀』『御成敗式目』『駿河版・群書治要』などが展示されていた。

 

 東洋文庫は東洋学の研究図書館で、三菱第三代当主岩崎久彌氏が大正十三年(1924)に設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館であり、世界5大東洋学研究図書館の一つに数えられているという。その蔵書数は国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊であり、内訳は、漢籍40%、洋書30%、和書20%。アジアの歴史・文化研究に関するこれほどまとまったコレクションは、日本のみならず世界有数の存在という。

 

小生の住んでいる千駄木の隣町の本駒込にある。幼少の頃から都電や都バスでよくその前を通った。平成二十一年に建て替えられ、ミュージアムが出来、一般の人も資料を参観できるようになった。また閲覧室もある。奥は芝生になっており、レストランもある。

 

 

「幕末展」で展示されていた絵画です。

 

四宮 正貴さんの写真

四宮 正貴さんの写真

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