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2015年8月10日 (月)

深谷隆司氏の正論

敬愛する深谷隆司氏の主張を紹介します。

 

引退した元自民党政治家の中に、おかしなことを言う人がいる中で、深谷隆司氏は実にまともな発言をされています。

 

             〇

 

深谷隆司の言いたい放題第623

 

 「発言の重み」

 

 

5日の参議院平和安全法制特別委員会での白真勲参議院議員の発言を聞いて、日本の国会の動きに大きな不安を抱いた。

 

 彼は、「安保関連法案が通れば、自衛隊が米軍の核兵器を運搬できるようになる」と執拗に主張したが、「安保法案と核兵器を結びつけ、悪印象をつくりたい思惑」が見え見えであった。

 

 中谷防衛大臣は、法文上は可能だが、非核三原則や核拡散防止条約(NPT)などを挙げ「日本が運ぶことは全くあり得ない」と答えた。

 

 これに対して白氏は「要は何でもできるという事だ」と一方的にまくし立てた。核運搬論の非現実性を知りつつ、法案への国民の不安をあおる戦術であることは明らかなのだ。

 

 白氏は元朝鮮日報の日本支社長で、平成15年に日本国籍を取得、翌年、菅直人氏の抜擢で参議院比例区で当選した人物である。居丈高な態度と発言を聞いて、連舫女史にも共通する違和感を抱いたが、私だけの思いであろうか。

 

 

 民主党は同委員会で、学生デモをブログで批判した自民党の武藤貴也衆議員について、「とんでもない表現だ」と追求した。安全保障法案に反対してデモ活動をしている学生団体(シールズ)を「利己的な運動」と書いたのが「けしからん」と言うのだ。私はこれは正論だと思っているが、なんとマスコミ、テレビまでが取り上げて問題視していた。

 

名も無い一議員が自分のブログで書いたことにまで、いちいち文句をつける傾向があるが、これも一種の言論弾圧ではないか。

 

 しかも、後から分かったのだが、武藤氏の発言はなんと衆議院選挙に出馬する前の、自民党公認も得ていない平成24723日のものであった。

 

 首相補佐官の磯崎陽輔氏の発言を追及し、一定の成果を得たつもりかもしれないが、国家国民にとって最も大事な安全保障問題の最中、こんなお粗末な対応で終始している民主党にはあきれるしかない。

 

 

 日本の動画サイトのインタビューでの、韓国大統領の実妹の発言が大きな話題になっている。

 

朴槿令女史は、「日本の助けで韓国は自立経済の基礎ができた。日本には礼儀や相手に対する配慮など、韓国にないものがある。韓国も礼儀の国といわれたが今はない、日本から学んで礼儀正しい生活をして欲しい。隣人を責めるだけでなく慰安婦問題も韓国が国内でお世話しなければならない」等、日本を擁護する発言をしたのだ。

 

更に金浦空港に降り立った際、集まった記者に「仮に安倍総理が靖国神社を参拝しても、そこで他の戦争を計画すると考える人はおかしいと思う。内政干渉だ。天皇が謝罪したのに、何故首相が変わるたびに謝罪しろと言うのか」と語った。

 

被害者意識だけの一方的な反日路線に痛烈に苦言を呈したわけだが、国内で、これから様々な反撃を受けることは必定だ。余程の決意がなければ語れることではないと思い、感激であった。

 

韓国の友人達の中にも同じような気持ちの人は多い。1965年(昭和40年)国交正常化以来50年経つが、安倍政権以降日韓首脳会談が一度も行われていないのは異常なことだ。

 

こうした良識ある発言を機会に、日韓両国が真の友好を再びとり戻していかなければならないと強く思うのであった。

 

 

 

 深谷隆司の言いたい放題第622

 

 「脅威の事実を語れ」

 

 

 安全保障関連法案の審議の場が参議院に移った。衆議院での採決の後、安倍首相の支持が40%を切り一部マスコミは「わが意を得たり」とばかりに大騒ぎだ。  

 

しかし、かつて岸内閣が安保法案を通した後(昭和35年)、支持率は12%まで下がっている。それから見れば想定内の展開だと私は見ている。

 

一方、安保法案そのものについての国民の反対の声は大きく、この点は政府も深く考えて、国民の理解を求めるために全力を挙げなければならない。

 

国民の理解を得るために必要なことは、今、日本がどのような危機に直面しているかを、しっかり伝えることである。衆議院での答弁を見ると、このあたりが極めて不十分であった。

 

もっとも、危機を伝えるためには具体的に相手国を名指し、その根拠を詳細語らなければならない。外交上のことを考えると、これはなかなか難しいことで、そこに政府の逡巡、ジレンマがあったのではないか。

 

安倍総理はここに来て、危機のなんたるかを率直に話し始めた。すなわち最大の不安は中国であること、この27年の間に中国の軍事費が41倍と膨大に増大していること、更には東シナ海の日中中間線付近で中国がガス田開発施設を12基も新規に建設したこと(全体で16基か)などを写真つきで公表した。

 

はっきり言ってこの海域の石油埋蔵量は大したものではないといわれている。だとするなら、これは明らかな対日前線基地ではないか。ヘリコプターや無人機の拠点とすることも可能だし、レーダーを設置すれば沖縄、南西諸島全域の自衛隊や米軍の動をキャッチすることが可能になる。

 

現在、南シナ海では、サンゴ礁を埋め立て人工島の軍事施設を作ろうとし、フィリピン、ベトナム、マレーシアなどと激しく対決している。すでに3千メートル級の滑走路も整備され、大砲など武器も持ち込まれている。昨年5月にはベトナムと中国間でベトナムの漁船が沈められたという衝突事件も起こっている。

 

何度も中国の公船が日本の領海に侵入し、中国軍用機が領空に接近し、自衛隊機の緊急発進は昨年度で464回、2年連続の最多記録だ。

 

いつぶつかるか分からない危機が、いまそこにあるのだ。

 

テレビを見ていたら、「こうした話が急に今出たことはおかしい」などと、相変わらずのんきなアホ発言ばかりだ。

 

 参議院では、磯崎首相補佐官の発言問題をめぐってまた大騒ぎだ。安保法案をめぐって、法的安定性を軽視したのだから辞めさせろというのだ。必死で頑張る安倍首相の後ろから撃つような軽率な発言は情けないが、鬼の首でもとったような野党の動きもみっともない。

 

 国家国民の安全を守るためにどうすべきか、政府は勿論、野党も真摯な議論を展開してもらいたいものである。テレビのインタビューに、ほとんどの人が安保法案を知らないと答え、家庭でもそんな話は出ないと言っていた。これでは明らかな平和ボケではないか。自分の問題として国民も真剣に考えて欲しいものである。

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