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2015年7月19日 (日)

足立昌勝関東学院大学名誉教授による「取調べの可視化・通信傍受について」の講演内容

四月七日に開催された『日本の司法を正す会』における足立昌勝関東学院大学名誉教授による「取調べの可視化・通信傍受について」の講演内容は次の通り。

 

「治安立法強化には基本的に反対。詐欺接頭犯罪に盗聴法を拡大するのには日弁連は賛成。冤罪を無くすためには日本の刑事手続きを変えるというのが原点だった。『録音をさせるのは被疑者に新たな武器を与えることになる』と検査・警察は言う。だから我々にも新たの武器をよこせという議論になった。捜査機関の焼け太り。警察を百%信用することはできない。『盗聴はオレオレ詐欺に有効』と警察は言っている。機械任せは駄目。取り調べの可視化と盗聴法とは水と油なのに一体化した。刑事訴訟法改正案は全面可視化には程遠い。百%可視化すべし。検察警察は『捜査は正しくしている。人権侵害はしていない』という筋を通すべし。役所のシナリオ通りになっている。警察権限が無限に拡大する。警察の判断だけで出来る。警察の戦略勝ちになっている。殆ど全ての犯罪の盗聴ができる。通信業者も介在しない。検察警察へのチェック機構を確立すべし。立法府は追認機関。法務大臣の位は一番、力は最低」。

             ◎

犯罪の悪質化、巧妙化に対して有効な防止策を講じるのは当然である。しかし、検察警察権力が肥大化するのも困る。どうバランスを保つかが問題である。交通取り締まりの実態を見ると、違反の防止よりも警察の実績作りが優先していることは事実である。川路利良初代警視総監ですら「行政警察は予防を以て本質とす」と言ったことを忘れてはならない。

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