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2015年6月18日 (木)

『台湾二・二八時局講演会』における登壇者の発言内容

三月八日に開催された『台湾二・二八時局講演会』における登壇者の発言内容は次の通り。

 

 

 

王明理台湾独立建国聯盟日本本部委員長「今年は、二・二八事件から六十八年。台湾独立聯盟が出来てから五十五年。王育徳・黄昭堂など台湾からの留学生数名で台湾独立聯盟を結成。台湾人が中国人に自由と生命を奪われている状況を訴え、台湾人の国を作る運動。五十五年経ってもまだ『中華民国』という看板が残っている。台湾独立建国が実現するまで止めてはいけない。昨年、台湾の若者たちが立ち上がり、台湾は独立すべきであると訴えるようになった。伯父の王育霖は東京帝国大学を卒業し、日本で検事になり京都地検に勤めた。終戦後台湾に帰り、新竹市の検事になる。当時中国人の汚職がひどかった。新竹市長が粉ミルクを横領し金儲けをしていたので逮捕しようとしたら、検事の職を追われた。学校の先生になった。二十二年三月十四日に行方不明になった。台北萬華にあった西本願寺に政治犯が収容された。同じ部屋に七、八十人が目隠しをされ手をつながれていた。体臭と糞尿のにおいが満ちていて生き地獄だった。外省人にとって都合の悪い人が逮捕された。死刑判決を受けた人は空手の練習台にされて殺された。銃殺も行われた。家族は淡水に死体がうちあげられていると聞く度に確認に行った。基隆にも行った。伯父は二十八歳だった。無念だったと思う。『その無念を晴れるのはまだだ』と柯文哲台北市長は言った。私もそう思う」。

 

 

 

何時宜早稲田大学大学院生「私たちの世代にとっての台湾における民主主義とは何か。私の祖父は二・二八事件の被害者。嘉義農林学校卒。町長になった。二・二八事件で逮捕。私の祖父は、外省人を集めて保護したら、監禁罪にされた。私の家族が一切政治を語らない理由がわかった。大学院で国際関係を学んだ。生物学的民族を大事にし過ぎると人種差別になる。民族とは何か。どうやって経済を発展させるか。どうやって自分の民族を守るか。台湾独立のために何をしなければならないか。台湾の価値は何かを考えなければならない」。

 

 

 

金美齢さん「過去を顧みて歴史を忘れない。過去の痛ましい歴史を語らねばならない。私が台独運動に参加して五十年。突っ張っていなければやっていけなかった。台湾の情勢は変わっている。台湾の生存のために何をすべきか。外省人の次の世代は台湾人アイデンティティを持っている。建国には伝説と神話が必要と言われた。私が伝統と神話になる。私が台湾の伝統と神話を作っていきたい。若者たちが何を考えているかを理解してその人たちと共に戦っていかねないと勝利はない」。

 

 

 

呉叡人台湾中央研究院副研究員「二・二八事件以来六十八年経つ、ずいぶん長い歳月。痛みと告発のほかにどういう気持ちを持てば良いのか。ニーチェは『過去の記憶は今の生命力を強くし、創造力にしなければならない』と言った。二・二八事件に連座した人々は歴史を変えようとした行動者。二・二八事件でも青年学生が活躍した。各地の事件処理委員会に協力して活躍した。高雄要塞司令彭孟緝は二・二八事件を叛乱と定義して無差別殺戮を始めた。ナポレオン1世のベルリンの占領下で一般大衆向けに行われたフィヒテの講演『ドイツ国民に告ぐ』は、台湾ナショナリズムにとっても聖書の如きもの。台湾の特殊性はチャイナファクター。中国はグローバリゼーションを利用して経済的政治的統合を進めようとしている。帝国主義の一種のやり方。台湾を従属させようとしている。台湾市民社会の抵抗は民族主義的色彩を持っている。台湾人の自決権を根拠にして運動が起こって来た。中国は自由貿易経済で台湾を侵略しようとしている。『神奈川条約(日米和親条約)』のようなもの。台湾の開国を強制された。台湾人は一つの民族とするナショナリズムで中国帝国主義に対峙する。諸帝国の狭間に置かれてきた台湾は自分の運命を決定する事が出来なかった。台湾の『ひまわり運動』が香港の運動に影響した。香港民族論や自決権を主張して中国と訣別しようとしている。台湾人は巨人を倒すため日本人をはじめ自由を求める人と連帯する。外来政権との戦い。台湾は自分の意志ではなく中国の領土にさせられた。アメリカは支援しない。どうやって独立するか。アイデンティティはあっても行動に移すことができない。勇気がない。しかし意志はある。弱小民族の常。台湾人は成長した。一つの民族が形成されるには時間がかかる。中華民国は台湾国になるひとつ前の段階。非暴力的改革による。三代目四代目の外省人は台湾へのアイデンティティが出来ている。二、三十年の台湾民主化のお蔭で台湾の枠組みの中に外省人の三世四世を取り込んだ。時間が解決する。『ひまわり運動』は台湾ナショナリズムの運動」。

 

千駄木庵主人曰く。小生のメモによる記録ですから、きわめて不完全です。文責は小生にあります。

 

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