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2015年5月18日 (月)

『國體政治研究会』における荒岩宏奨展転社編集長による「神々が定め給ひし國體と臣民の道」と題する講演の内容

二月十六日に開催された『國體政治研究会』における荒岩宏奨展転社編集長による「神々が定め給ひし國體と臣民の道」と題する講演の内容は次の通り。

 

「私の思想の拠り所は保田與重郎。保田は本居宣長の思想を継承した。江戸時代の国学者はいにしえの人の心をつきとめるために、仏意・漢心を排した。賀茂真淵と宣長のように日本を深く見つめることはが大事。日本本来の国家観を持つことが大事。國體明徴が大事。

 

國體とは何かは、語る人々によってさまざまな國體観がある。一億国民一人一人に國體観がある。吉本隆明は共同幻想と言った。一人の幻想。三島由紀夫の國體観は、二・二六事件の蹶起将校の國體観から培養されたもの。

 

天皇が天皇たる所以を探ることによって國體が分かる。神武天皇の御代な國體が実現した。邇邇藝命は初代天皇ではなく、神武天皇が初代天皇とされる。鳥見山の大祭を再現したお祭りが大嘗祭。鳥見山の大祭を検証することが最も重要。

 

稲は神代から伝えられている。豊葦原の瑞穂の國は砂漠とは対照的。日本は天照大御神の御子孫が統治される国。これが國體である。これを条文化したのが『大日本帝国憲法』の國體条項である。

 

『シラス』を『大日本帝国憲法』は『統治』と表現した。外国は『ウシハク」。天皇は『シラス』。『シラス』とは、見たり聞いたり知ったり食べたり、すべて身に受け入れること。天皇の御巡幸は民の状況を知ること。

 

京都御所の石灰の壇(注・いしばいのだん。清涼殿の東庇の南端にあり、土を盛り上げ、石灰で塗り固めて板敷きと同じ高さにしてあった壇。天皇が毎朝、伊勢神宮と内侍所(ないしどころ)を拝された所)の横で食事を召し上がる。これが重要。収穫された食べ物を天皇が召し上がることによって、陛下の御身にとり入れる。これが統治すること。食國(おすくに)とはまさに国土で獲れた食糧を召し上がること。天皇が育った食べ物を御身に受け入れること。

 

物や情報を陛下の御身に受け入れることが『統治』。日本が外国文化を受け入れるのは、この『シラス』が原因。『ウシハク』は統治とは方法が異なる。『ウシハク』は我がものとして支配する意。大国主命は『ウシハク』。天照大神の御子は『シラス』。国土は領土ではない。領土という言葉はウシハクにつながる。『領土』という言葉を使うべきではない。『国土』は『しらす』、『領土』は『ウシハク』。

 

『ことよさし』のコトは『事』。ヨサスは任せるという意。天照大神は子孫に日本統治をお任せになった。『三大神勅』によって定められた天皇統治が國體であると考える。

 

天皇をお護りしお助けすることが民のつとめ。天孫降臨の大目的の一つは、高天原と同じ生活をすること。神武天皇はそれを実現された。君民一体・神人一体が観念的なものとしてではなく、実体としてあるのが『祭り』。鳥見山の祭事は『天孫降臨の神勅』を達成したことを奉告する祭り。

 

大嘗祭の起源。邇邇藝命と共に降臨した神々は天職を相続している。臣民の道は、天孫降臨のお伴をした神々の役目を果たし、天皇をお助けすること」。

            〇

これは、小生のメモと記憶に基づく記録です。文責は小生にあります。荒岩氏は、もっと大事なことを多く語られました。

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