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2015年5月14日 (木)

この頃詠みし歌

空晴れて千駄木の街もさはやかに初夏の光に充たされてをり

 

賑やかに子供らが登校する姿眺める初夏の朝かな

 

ゆゑ知らず涙流るる母上が「愛ちゃん太郎に」を歌ひたまへば

 

洗面所に小さき虫が動きゐて夏来たれるを証しする如し

 

楽しげに歌うたひゐるわが母よ その健やかさとことはなれよ

 

人の群れ行き交ふ銀座四丁目時計台の鐘が鳴り響くなり

 

母の笑顔を見ればなごめるわが心今日も静かに日が暮れてゆく

 

老先生の隣に坐して講話を聴く土曜の午後の充實の時

 

にこやかな笑顔で天婦羅を揚げてゐる主は我と同い年とぞ

 

菩提寺に来りて心鎮まりぬ先祖の墓に手を合はせつつ

 

北九州への旅にて

 

小雨降る博多の街に鳴り響く軍艦マーチの勇ましきしらべ

 

少年少女楽しげに街を行進す 博多どんたくの賑はひぞ良し

 

元寇の歴史を刻む町に来てはるかいにしへの國難を思ふ

 

不知火の筑紫の國の神やしろに国難打開を祈りまつれり

 

はるばると訪ね来たりし宗像のやしろ拝ろがむことのかしこさ

 

絶海の孤島にありし神宝(かみたから清く光りて永久に新し

 

白き船青き海青き空 さやかなるかも日本の初夏

 

防人が堡塁をつくり國の守りにつとめし島に今日立ちにけり

 

いにしへの防人たちの歌を思ふ筑紫の國の能古島にて

 

老いし人らの健脚ぶりに驚きつつともに楽しむ旅路なるかも

 

平家滅亡馬関戦争日清戦争激しき歴史を刻む海峡

 

夏が来し若松港は晴れわたりすがしき風の吹きてゐるなり

 

関門の海峡に初夏の風吹きて旅人われもさはやけき心

 

海峡の彼方に鎮まる赤間神宮 旅人遥かに拝がみまつる

 

源平の戦ひの歴史を偲びつつ彼方に見ゆるみやしろを拝む

 

彼方より敵國が攻め來し歴史をば偲びつつ玄海の風に吹かるる

 

新緑の山々が飛びて行く如き新幹線の窓外の眺め

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