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2015年4月 9日 (木)

この頃詠みし歌

春爛漫桜の花の咲き盛る古き寺院のみ佛の像

 

桜花咲き満ちる庭のみ佛の姿麗しき谷中天王寺

 

巨大なる澁澤榮一の墓仰ぐ春の盛りの谷中霊園

 

屋根に輝く葵の御紋を見上げたり春の盛りの東叡山寛永寺

 

将軍綱吉天璋院篤姫眠りゐる墓所(はかどころ)に春の光うららか

 

花は咲き若者は今を楽しみて宴するなり東京の春

 

春たけなは飛鳥山公園に人満ちて花の下にて宴するなり

 

贈られしお米尊び日の本の國に生まれし幸を思へり

 

老人ホームの食堂に座る人々の七八割は女性なりけり

 

散り敷ける桜の花びら踏みて行く来年もまた咲くを信じて

 

我もまた来年の春は生きてをらむ桜の花は散りそめにけり

 

母と共に『ダンチョネ節』を歌ひたりさみしき歌詞とメロディに哭く

 

ふるさとは千駄木の町今日もまたそこに住みつつ生きてゐるなり

 

懐かしき停留所の名を聞きにつつ都電に揺られる春の夕暮

 

老いてなほ壮(さか)んなる人 戦ひに生きて来たりし力と心

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