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2015年4月29日 (水)

この頃詠みし歌

日々(にちにち)を恙なく過ごすを喜びて今日も朝日に柏手を打つ

 

ともすれば安易に流れる自らを叱咤し生きる昨日も今日も

 

唯心所現のこれの世なれば強く明るき心を持ちて生きてゆくべし

 

日本橋の町の風景は変れども高速道路は橋の上を蔽ふ

 

ただ一人夜を過ごすはさみしけれど我には書物といふ友のあり

 

甘えたる歌を詠むなと自らに言ひ聞かせつつ筆を執るなり

 

謹厳実直の言葉のままの生きざまを示しし父を切に思へり

 

抜苦与楽の仏の慈悲を祈るなり闘争憎悪の満つる世に生き

 

両陛下の尊き祈りはペリリューに眠る御霊をやすらはせたまふ

 

(みんなみ)の島に眠れる兵(つはもの)の御霊鎮めの御幸尊し

 

両陛下が祈り捧げ給ふ後姿テレビにて拝し手を合せをり

 

大君の尊き祈りはペリリューに斃れしつはものをなぐさめたまふ

 

美しき自然の島でかつての日凄惨なる戦ひがありし悲しさ

 

雨の日の郵便局は混み合ひて知り人との会話に時を過ごせり

 

春の夜に「天国と地獄」を聞きをれば自づから心浮き立ちて来る

 

吉井勇の歌を讀みつつ京都なる祇園の町を戀ほしみてをり

 

時々に京都の町を訪ふ事が心やすらふ事にしありけり

 

山科の四宮といふ町を訪ね来て蝉丸の歌を口ずさみ歩く

 

日の本に仇なす國を如何にせむ 戦ふほかにすべなかるべし

 

謝罪せよと繰り返し迫る二つの國 互恵関係など夢のまた夢

 

青々と若葉伸びゆく銀杏の木 見上げて命のさきはへを思ふ

 

新緑の樹々耀へる上野山 南洲像を仰ぎ見るかな

 

初夏の風さやかに吹き来る上野山天つ日の下の尊きみ祭り

 

上野山の南洲像は新緑の光と共にさやけくぞ立つ

 

初夏の光 上野の山に照り映えて木々の新緑眩かりけり

 

彰義隊の慰霊碑を拝し上野山に散りしますらをを偲びまつれり

 

食欲の旺盛なる母を喜びて今日も二人で菓子食しゐる

 

田端なる駅に降り立ち母のために菓子を買ふなり母喜べば

 

母上のすこやけくゐますを喜びて共に語らふ午後のひと時

 

初夏の日の下に新緑溌剌と

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