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2015年3月 1日 (日)

この頃詠みし歌

西も東も争ひ続くこれの世を救はせたまへ天地の神

 

かにかくに千駄木の町は賑やかに人ら生きゐることのよろしさ

 

次第次第に日が長くなりバスを待つわが身を照らす夕日眩し

 

醜き争ひをテレビで見つつ自らを省みるなり他人事にあらず

 

眼鏡かけ神経質そうな民主党議員NHK会長を罵りてゐる

 

民主党の愚かなる議員に遠慮せず戦ひ続けよNHK会長

 

この朝(あした)ガラスの窓を清めをれば 早春の光わが身を包む

 

早春の陽射し明るき道行けば笑顔浮かべし老婦人に会ふ

 

自転車に乗りし子供らはしゃぎつつ道行きにけり春近き日に

 

『撃攘』といふ歌集をば讀みにけり 力強き歌に魂(たま)ゆすぶらる(村上一郎氏歌集)

 

眼鏡かけ頭の禿げたる店主殿 今日も機嫌よく刺身切るかな

 

日々を人喜ばす食べ物を作りて過ごすその店主殿

 

テープにて若き日の母の声を聞き胸迫りくる今宵なりけり

 

たいらけくやすらけく世を過ごさなむ一度限り人生なれば

 

電車の中多くの人らがマスクせり沈黙を強いられてゐるが如くに

 

雪の近江に正月に訪れし旅のこと 思ひ出さるる雪の夜かな

 

湖に雪降りしきり彼方なる島に渡れぬことのさみしさ

 

近江の海に雪降りしきる初春の旅路に一人宿に籠りぬ

 

未だ生きてゐますが如き思ひする父の遺影の笑顔を見つつ

 

魂は今も近くにゐます如し父の遺影を拝ろがみつつ

 

毎晩を父の遺影に手を合はせやすらかなれとただ祈りゐる

 

美しき人の面影浮かび来るメールの言葉のやさしかりせば

 

母の漬けし白菜の味を思ひ出す一人居の部屋に酒を酌みつつ

 

佳き宴(うたげ)日暮里の夜は楽しくも友と酒酌み談論風発

 

母上は大き声にて楽しげに歌うたひをり施設の部屋で

 

一年前あと二十日の命ぞと医師に言はれし母は健やか

 

有難き更賜寿命と手を合せ神と佛に感謝しまつる

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