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2015年3月14日 (土)

この頃詠みし歌

 

晴れわたる青空の下 花吹雪舞ひて祝へり若き夫妻を(高乗智之氏ご夫妻結婚式)

 

うらうらに照れる春日の下にして若き夫妻の門出を祝ふ(同)

 

父と子と聖霊の前に若き夫妻 妹背の契りを結ぶ春の日(同)

 

東より光さし来るマンションのベランダに立ち今日が始まる

 

何時も我に心にかけて下さりし老作家はつひにこの世を去りたまひたり(郡順史先生ご逝去)

 

悲しみは二度と再び逢ひ得ざる人の面影浮かび来る時

 

人の命とことはならねど次々と訃報の届くことの切なさ

 

仕事終へ心やすらふひと時に一本の煙草を吸ひにけるかな

 

友どちの嗄れたる声を電話にて聞きつつ祈る当病平癒

 

空高く浮かぶ満月清く照り 地球の上は騒乱続く

 

ぬる燗を酌みつつ食すほやの味 ほろ苦くともうまさもうまし

 

すれ違ひし知り人はこれから会議なりと我に告げつつ去り行きにけり

 

わが前で子供を叱る母親の顔げに恐ろしき鬼の面なる

 

志布志事件の反省は無し またしても罪無き人を陥れたり

 

またしても冤罪事件が起こりけり最年少の市長頑張れ

 

警察は予防を以て本質とすとの川路利良の言葉忘れしか

 

百二歳の老政治家が滔々と自説を語る頼もしさかな(奥野誠亮先生)

 

現代の奇跡と思ふ百二歳の老政治家は矍鑠として()

 

わが母も九十五歳にして生命力強く生きゐることのうれしさ

 

通ひ慣れし施設への道を歩み行く一人で過ごす母に会はんと

 

母上がうれしうれしとのたまへば我もうれしく施設に通ふ

 

天地の神に祈らんこの国の平安と母の息災延命

 

願はくは永久の命をわが母に賜へと祈る母の誕生日

 

すこやけくたいらけくこれからも生きませと祈りて母の手をさすりゐる

 

色とりどりの傘をさしつつ登校する小学生たちの華やぎぞ良し

 

訳も無く怒りの思ひの湧きて来るこの夜に呑む牛乳一本

 

地下鉄駅へ急ぎ歩みて息切らし階段下り行く時の胸の音

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