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2015年1月15日 (木)

この頃詠みし歌

新しき注連縄張りて新しき年を迎へることの喜び

西の空に夕日燃えつつ千駄木のビルは紅に染まりゐるかな

 

風雪に揺れるマストを見つめつつ閉じ込められしホテルの小部屋

 

湖北の空雲に覆はれ雪激し

 

嵐山はだらの雪を眺めつつ友と食する湯豆腐の味

 

吹雪の中走り行くなるバスに乗る旅人たちの不安なる心

 

竹生島に渡らむとすれど長浜の港は吹雪きて船は動かず

 

雪の夜は静かに更けて長浜の港の船は白き綿かぶる

 

彼方には青空見ゆれど激しくも雪降りて来る長浜の町

 

ピリピリと刺す如き寒さに耐えにつつ長浜の町の古寺を巡る

 

初詣の京の人々の群れに交じり我も上賀茂の神を拝ろがむ

 

恥多きこと多かりし若き日を悔やむ心のいや増して来る

 

シャワー浴びわが身浄めて一日の始まりとすることのすがしさ

 

天津祝詞唱へて今日を恙なく生かしめたまへと神に祈れり

 

苦しめる母に寄り添ひなすすべのなきを悲しむ生みの子われは

 

九十四歳老いませる母よ安らかに生きたまへとぞただ祈れる

 

介護施設の不注意がかくもわが母を苦しめることを悔しみてゐる

 

靴を磨くことを大切な行持とす わが足の歩み誤りなくあれ

 

父母の暮らせし部屋を掃除する 二人とも再び帰ることなし

 

父のみの父の遺影の懐かしき笑顔に向ひ経を誦しをり

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