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2014年12月29日 (月)

日本國體とは

日本國體とは、<天皇を祭祀主とする精神的信仰的生命的共同体>のことである。単なる「國家の体制」のことではない。「体制」とは、ものの組み立てられた状態という意であり、単に組織、機構、機関、組織、システムのことである。したがって、「國家の体制」とは、無機的な権力機構としての國家組織のあり方即ち統治権力の運用する仕方に関する形式のことである。これは「政体」と表現すべきであって、伝統的な日本國體を「國家の体制」と表現する間は誤りである。

 

 國體とは、日本國の國柄・國の本質のことを言う。三潴信吾氏は、「國體とは、各國家の國柄、品格のことをいふのであって、その國の成立事情によって定まる。」「我が國にあっては、皇祖を日の神(天照大神)と仰ぎ、その和魂を継承されつつ、一切の天神地祇、八百萬神々を祭り、これといよいよ一心同体たらせ給ふ天皇が、御代々を通じて御一人(一系)として天下を治ろしめすといふ國體を保有してきた」「政体とは、政治権力の組織制度のことを云ふ。」(『國體と政体について』)と述べられている。

 

小森義峯氏は、「國體とは、平たくいえば、『くにがら』という意味である。その國をその國たらしめている、その國の根本的性格をいう。」「皇祖天照大神と霊肉共に『萬世一系の天皇』を日本國の最高の権威(権力ではない)の座に頂き、君民一体の姿で民族の歴史を展開してきた、という点に日本の國柄の最大の特質がある。」(『正統憲法復元改正への道標』)と述べておられる。

 

「國體とは戦前の天皇主権の國家体制を表す言葉で、治安維持法のキーワードだった」という主張があるが、全く間違っている。『帝國憲法』の何処にも天皇に主権があるなどとは書かれていない。そもそも國家の意思を最終的に決定する権力という意味での「主権」という概念と言葉は、天皇中心の神の國である日本には全くそぐわないのである。 

 

日本天皇と日本國民は相対立する権力関係にあるのではない。天皇と國民とは、天皇が民の平安と五穀の豊饒そして世界の平和を祈って行われる祭祀を基とした信仰的一体関係にある。

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