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2014年12月 2日 (火)

神代に発生し日本の道統を継承する最高の文藝が和歌である

 明治天皇は「まごころを歌ひあげたる言の葉はひとたびきけばわすれざりけり」「世の中のことあるときはみな人もまことの歌をよみいでにけり」「天地をうごかすばかり言の葉のまことの道をきはめてしがな」「ことのはのまことのみちを月花のもてあそびとはおもはざらなむ」と詠ませられてゐる。

 

 ところが徳川幕府が、皇室に対し奉り、規制的意味を以て制定した不敬千万な許し難い反國體的文書である『禁中並びに公家諸法度』(別名『禁中方御条目十七箇条』)に「和歌は、光孝天皇より未だ絶えず、綺語たりの雖も、我が國の習俗なり。棄て置くべからず」などと記されてゐる。

 

 「綺語」とは、美しく表現した言葉といふ意味であると共に、仏教教義上の「十悪」の一つで真実に反して飾り立てた言葉といふ意味である。徳川幕府の和歌といふ日本傳統文學に対する理解がいかに浅かったかを証明してゐる言葉である。

 

 和歌は決して遊びごとでもないし単なる美辞麗句を連ねたものでもない。「月花のもてあそびと」では断じてなく、まさに「まごころをうたひあげたる言の葉」なのであり、「世の中のことあるときによみいでる」ものなのであり「天地をうごかす」力を持つものである。神代の昔に発生し日本の道統を継承する最高の文藝が和歌である。戦國時代の覇者である徳川氏はそのことを全く理解してゐなかったのである。

 

日本國民の草莽の心としての思想・精神とりわけ國體観念は、和歌によって表白せられ傳承されて来た。幕末維新期の志士の歌などを見てもそれは明白である。これを「意識した草莽の精神」と言ふ。

 元寇・明治維新・大東亜戦争など、我が國は國家的危機の時に、國民的な尊皇愛國の精神が燃え上がる。そしてそれと一體ものとして「まごころを歌ひあげる言の葉」即ち和歌が勃興する。それが『萬葉集』であり、幕末維新の志士の歌であり、大東亜戦争で散華した英靈たちの歌である。 

 

今日のおいても、欺瞞的な「戦後平和主義」を排して、「もののふのこころ」「やまとうたの精神」を復興せしめねばならない。

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