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2014年12月23日 (火)

この頃詠みし歌

うち並ぶマンションの窓の灯り見て 住みゐる人々の生活(たつき)を思ふ

 

ありし日の笑顔が鮮明に浮かび来る松本健一氏の訃報を聞きて

 

歌にすることすら辛き思ひなり わが父晩年の一年(ひととせ)のこと

 

佳き人が贈りくれたる羊羹を母は美味しと食べたまふなり

 

永久(とは)の光放つ半月見上げつつ人の命のはかなさを思ふ

 

古き茶房のオーギョーチーといふを食したり藤山一郎が坐りしといふ席で

 

戊辰戦争激戦の跡と傳へらる谷中三崎坂で半月を仰ぐ

 

国民を励まさむとて 玉体を西へ東へと運ばせたまふ

 

両陛下の深き慈愛はまことにも大日の本の誇りなりけり

 

窓ガラス拭けば陽光燦然と映りてまぶしき今日の朝かな

 

日清日露も侵略とほざく政党がいまだに蠢くことの愚かさ

 

今更に共産主義を標榜する政党が日本にある不思議さよ

 

ソ連中共北鮮と結び日本を赤化せんとせし日本共産党

 

暗き道をのぼり行く人の後ろ姿 異界への道をたどるが如し

 

熱海なる湯宿の集ふ友どちは 楽し楽しと花火見上げる

 

久しぶりに俵星玄蕃を歌ひたり友らの集ふ師走の宴

 

冬の朝 青空を仰ぎ湯につかるこのひと時ぞ嬉しかりける

 

スカイツリーの人工の光より なんと美しき月の光よ

 

寒々と日が暮れてゆく時にしもバスを待ちゐるさみしき心

 

母上はテレビに映る食べ物を取りてくれろとせがみたまへり

 

空腹を訴へる母 幼子(をさなご)の如くになりし いとしその母

 

父と母が暮らしたまひしマンションの一室は人がゐなくなりたり

 

わけの分からぬ短歌が多くなりにけり 何回読んでも意味が分からぬ

 

歌詠むはつぶやくにあらず魂の訴へなりと強く思へり

 

靴買ひていそいそと上野の街を行く 師走の夜の賑はひぞ良し

 

たまきはる命尊し久しぶりに会ひたる友は病(やまひ)に勝てり

 

散り敷ける落ち葉の道を歩みつつ菱田春草の絵を思ひをり

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