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2014年12月31日 (水)

この頃詠みし歌

同級生の女性が夫に支へられ夕暮の道を歩み行くなり

 

電車の中 皆それぞれの表情で 立ってゐる人坐ってゐる人

 

天上の世界に憧れ見上げれば星が二つ三つ瞬きてゐる

 

テレビ画面の食べ物を取りてくれと言ふ母の言葉のあやに悲しき

 

神棚の御前に額づき心こめ祝詞をば唱へれば命燃え立つ

 

母上の苦しみたまふ姿をば見るにも耐えぬ生みの子われは

 

肩の骨を折りたる母の痛々しき姿を見れば胸迫り来る

 

骨折せし母をいとしみ今日もまた語らひてをり施設の一室

 

老いし母は痛々しくも包帯を巻かれて過ごす師走の日々を

 

しめ縄を買ひ来てかざる師走の日 この年もまた過ぎてゆくなり

 

父も母もゐまさぬ部屋を掃除する帰り来たらぬ日々思ひつつ

 

懐かしき友の面影浮かび来ぬ 年賀状を書きてゐる時

 

幾年も逢へざる友は年賀状やり取りのみがよすがなりけり

 

夕暮の朱色の社がゆかしくも光りに浮かぶ根津の神垣(根津神社へお札治め)

 

老いませるわが母上を護りたまへと根津の大神の深く祈れり

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