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2014年11月29日 (土)

この頃詠みし歌

日々(にちにち)をつつがなく過ごすを喜びて観音堂に参る夕暮

 

今日もまた心ゆたかに過ごさんと神仏の前に坐して祈れり

 

量販店の雑踏の中を歩きつつ生きてゐることを確かめてゐる

 

心やさしき征夷大将軍実朝の歌を繰り返し口ずさみをり

 

東海林藤山霧島田端今は亡く動画を見ては懐かしみをり

 

年老いし人々が並ぶ食堂にわが母も車椅子に坐したまふなり

 

わが部屋のトイレ洗面所を掃除して身も清めるが朝(あした)の習ひ

 

ひたすらに生き行く人の多ければ我一人怠惰に生き行くべきや

 

遠くより我を励ます声聞こゆ神の声かと力湧き来る

 

若き日のすめらみことの御姿を写真に拝する有難さかな(『天皇陛下傘寿記念特別展「天皇陛下 昭和28年欧米14か国の旅~新たな感動と出会い~」』)

 

ハワイ北米の日系人が歓喜せる写真を見つつ胸迫るなり()

 

日の本の光を世界にしらしめすわが大君の尊き御姿()

 

天地と共に輝く日の本の天津日の御子の御稜威かしこし()

 

神々しく皇居の森は紅葉して美しきかも日本の秋

 

東御苑の色づきし木々を眺めつつすめらみ国に生れし幸を思ふ

 

仕事を終へ家路につける人々と共に揺れつつバスに坐しをり

 

母と別れて乗りたるバスは走り行くさみしき心の我を乗せつつ

 

友どちとおでんをつつき語らへる初冬の夕べはひそやかにして

 

漂泊の思ひなど我にはさらに無しこの賑はへる東京を愛す

 

朝は神に夜は仏に祈りつつ日々を過ごせる我にしありけり

 

ゆったりと飛行船は空を動き行く 我は忙しなく地上に生きる

 

頑張って下さいと言へば頑張りますと答へし代議士溌剌として

 

わが部屋の窓を開きて朝の風を招き入れたる爽やかさかな

 

わが部屋に風通らせて布団たたみ新しき日が始まらんとす

 

諏訪台の木々の紅葉を眺めつつこの年もやがて過ぎ行くを知る

 

仏前に供へし黄色の百合の花 咲ききはまれば散るを惜しめり

 

み佛と先祖の御霊に手を合はせ 夜更けに一人経を誦しをり

 

友ら集ふみまつりの庭に今日坐して心新たに國を祈れり(三島由紀夫・森田必勝両烈士顕彰祭)

 

命懸けし二人の烈士を偲びつつ檄文奉読を慎みて聞く()

 

西の空に浮かべる雲を見はるかし西方浄土を戀ほしみてをり

 

赤きリンゴ皮をむき食する嬉しさよ甘き実は喉を通り行きたり

 

柔和なる顔となりたる母の前に座りてうれしき我が心かも

 

雨に濡れ風に吹かれて歩み行く施設に過ごす母に逢はんと

 

我と会ひ拍手して喜ぶ母上をいとしと思ふ生みの子われは

 

色づきし神宮の森を歩み行き都の眞中の自然に親しむ

 

初冬の夜 更けゆく時に 暖房にぬくもりにつつ書を讀みてをり

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