« 千駄木庵日乗十一月七日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月八日 »

2014年11月 8日 (土)

『日本国宝展・祈り、信じる力』を参観して

本日参観した『日本国宝展・祈り、信じる力』は、

「日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、類い稀な国の宝として、「国宝」に指定しています。

 

 本展覧会は、これら国宝の中で、人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会です。祈りをテーマに、仏や神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示し、日本文化の粋の結集をご覧いただきます。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。

 

 本展覧会には、正倉院宝物が特別出品されます。祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国の宝として価値高いものといえるでしょう。天皇陛下の傘寿を記念する年にあたり、国の宝の数々を、ひろく多くの方々にご覧いただければ幸いです。」(案内書)との趣旨で開催された。

 

「普賢菩薩像」(平安時代・12世紀)、「寝覚物語絵巻」(平安時代・12世紀)

、「土偶 合掌土偶」(縄文時代後期)」、「土偶 縄文のビーナス」(縄文時代中期)、「後醍醐天皇(北畠親房)仏舎利奉請状」(鎌倉時代・正中元年)、「支倉常長像」(17世紀)、「観音菩薩坐像()・勢至菩薩坐像()(阿弥陀如来および両脇侍のうち。平安時代・久安4)、「善財童子立像」(文殊菩薩および侍者のうち、鎌倉時代)、「興寺極楽坊五重小塔」(奈良時代)などを参観。

 

日本の美術が、いかに宗教と関連が深かったかを実感した。これは日本に限らないかもしれない。ヨーロッバの美術もキリスト教徒殆ど一体と言っても過言ではない。

 

日本の彫刻は、近代は別として、その殆どが仏像である。本日参観した時、とても面白い現象を見た。大変に多くの人々が参観していたのであるが、同じ部屋に仏像・仏画と共に、地獄絵の巻物が展示されていた。参観者は地獄絵の方に数多く群がっていた。こういうのを、「怖いもの見たさ」と言うのだろうか。

 

木偶などを観るとも日本の歴史はとても古いという事も実感した。紀元前二千年から三千年頃に既に優れた美術が創作されていたのである。

 

さらに、聖徳太子が佩用されていたと伝わる「刀」も展示されていた。錆びておらず、実に見事な光を放つ直刀であった。また姫路藩主・池田輝から徳川家康に献上された日本刀も美しかった。武器が本当に美しい美術品になっているというのも不思議であり、日本だけの現象ではなかろうか。

 

立冬を過ぎた上野山は木々が色づいていた。

141107_1437010001_3

東京国立博物館本館と色づき始めた樹木


|

« 千駄木庵日乗十一月七日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月八日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/60615191

この記事へのトラックバック一覧です: 『日本国宝展・祈り、信じる力』を参観して:

« 千駄木庵日乗十一月七日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月八日 »